擦れ違い
~1~
木々が生い茂る中
自然には似合わない、茶色の面影が2つ。2人の面影。
1人は男性で1人は女性。
女性が男性を見つめる
「女性をこんな所に来させるのは、男としてどうなのかしらね?」
「里にゃ行きたくないんだよ、、、」
女性は皮袋に入った野菜を男性に渡しつつ、溜息混じりに問う。
男性はそれを受け取りつつ女性から目を逸らす。
女性は少しか細い声で
「たまには、里に来なさいな…」
そう促すが
「…すまん」
男性は
去っていった
~2~
あれから1晩明けて―――
「どうしようかしら…」
もう何回目のこの発言か。
その言葉は、誰もいない小屋に響く。
「……」
今回の案件、実は検討がある程度ついているのである。
今朝、まひとに朝食を頂いた後、改めて考え直すと、存外あっさりその結論に至った。
私が気を失っていたであろう川に、その答えがあると憶測している。
川に落ちた時に落としてしまった帽子もあるかもしれない。
いざ聞こうとしたのだが、朝食を食べるや否や、どこかに行ってしまい
暫くして帰ってきた所、手には謎の皮袋を手にしていたのである。
「…何?それ」
彼は皮袋の中身を確認した後、中身を見せてくれた。
中には沢山の野菜が入っていた。
「下に知り合いがいる、俺は野菜を作れんからな」
「下?」
またもや不安になる単語が
「崖下に人里がある、そこで八百屋を開いているんだよ、そいつに」
人里。
今の御時世で、そのような言い方をする人が居るのか。
彼が話す度、私の頭を何かがよぎる。
淡々と、ここが何処なのか不明瞭になってくる。
そんな疑念を振り払い、先刻、私が 思っていた事をまひとに告げた。
~2~
「な?川なんか無いだろ?」
私の目にはそよ風に揺れる草原が移っていた。
私が「私が気を失っていた川に連れて行って欲しい」と告げると
まひとは不思議がり、思い出したように呟いた。
「川?あぁ、そういえば、少し服が濡れていたな…」
「川に流されたんだから、当たり前でしょ?」
どこか言葉の齟齬があるようだ、話が噛み合わない。
「お前、始遠塚で倒れていたんだがなぁ…?近くに川は無いぞ?」
その言葉で私は数秒フリーズし
ある答えに、先刻朝方辿り着いた答えに、確信を持った。
人に見えざるものが、その場所にある事を
メ「毎日投稿しなさい」
主「…無理です」
メリーは外人ですが、マジな方の天才です(偏見)




