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キリが良くなかったので、分割しました、次の話は週以内に投稿します
〜1〜
「えぇ!?」
私の裏返った声が、まひとの小屋に響いた
傍に正座しているまひとは
「そんな声出されてもな…」
困り顔である
確かに私は体力も無いし、ここにいる時は全くの約立たずだが
このような肉体労働をするつもりは無かった
無かったのだ
〜2〜
「はぁ…」
〜まひとの小屋の一角にて〜
私、マエリベリー:ハーンはため息を付き座り込んでいた
日常が突如無くなると言うのは、自己に重度の欲求を生んでしまうのである
「お風呂入りたい…」
トラブル続きによる混乱が、日常的に行うべき事を忘れさせたらしい
普段はお嬢様の様な振る舞いをしている(蓮子談)私は、大雑把な所もある
だが、流石にお風呂に入れないと言うのは非常に気に触ってしまう
今更気づいたせいもあって、もう何日も風呂に入ってないという現実を叩きつけられる
「あの人…川で洗えとか言わないでしょうね…」
現在まひとは不在であるが
実際言いそうなので困る
小屋を出て、帰ってくる頃には猪と思しき動物を担いできたりなど、行動がとにかく原始的なのだ
と、不在だったまひとが戻ってきた
「戻ったぞ…って、なんだ、その顔は」
まひとの背には沢山の薪が背負われていた
私が時間を掛けて切り倒した一本の木をまひとが小分けにしていたようだ
まひとが隣に座って来た
「木をバラしている時に考えたんだが、下の里に世話になったらどうだ?」
「え?里?」
「ほら、この前、知り合いが下の里に要るって言ったろ?」
そういえば、始縁塚に行く前にそんな事を言っていた気がする
「そいつに服を作ってもらって、そのままそこで暮らすといい」
……
小屋に一瞬の静寂が訪れ
「えぇ!?」
打破された




