仕込み前だよ俺の嫁
考えたことを文章にすると違う物ができあがる
少年は本を読むのが好きだった。たった ひとつの本をだ その本を何千回と何年と読んでいた
読む理由はただ一つその本のなかにいる登場人物の一人に逢いたいが為に読むのだ。
しかし いくら読んでも その人は応えてくれない 実際に逢って話したいのに
きまったセリフしか少年には聞こえてこない それがもどかしく また本を読むあのひとに逢うために、逢えないのは分かっていても 諦めることができない少年は考えた 実際いないのならば いればいいんだと!
「そうだよ、最初からそうすればよかったんだ」その日少年は一日中笑い続け両親が病気かと思い病院に連れて行かれた。検査異常なく一安心両親の前には 微笑みを絶やさない少年がいた。
その次の日、少年は学校に演劇部を作り部長となった。 演劇に興味がある人が数人、入部した。
「まずは話したいからいないとね」
逢いたい人がいる物語を劇にした 配役すればあの人とお話しできる と考えたからだ。
実際は違った、たしかに、目の前ではセリフの通りにしゃべって演じる人がいる、アドリブでも応えてくれる
でも お互いセリフを決められた動作をするだけ、逢えないし話せない。
そこに個人の感情はない、でもいつか逢えると信じて少年は役者の道を歩いていった。
ちなみに少年が学校を卒業するまで演劇部は同じ劇しかやらなかった。
他の項目をしたいと提案したとき、部長の目が恐かったと後輩はかたる。
好きこそは者の上手なり とはよく例えられている まさにこの少年がそうだ。少年のころから続けていた演技は大人になるころには周りから達人とよばれるようになっていた。
このまま役者の道を歩むのかと周囲は思っていたが違ったようだ。
「俳優の道を極めてもあの人に逢えない 他の道でもむり ロボットだって洗脳(光源氏の紫の上)だって あの人じゃない」と一番最初にあの人役で演技をした女性との結婚式の最中になって気づく35歳
「でも一緒にいたい そうだ結婚すればいいんだ」と隣の花嫁さんを見る
婚姻出来る状態すればいいんだ 法律かえるか 作るか なら政治家だ 立法出来る政治家だ
諦めることを知らない男がここにいた。
花嫁さんは、まーたあの人を私を通してみてると思いつつ それがこの人の生き甲斐だと解っているので にこりとお婿さんに微笑んだ。
すでに役者として世間には顔がしられていたので選挙には泡沫候補ではあるが当選治
政治家にはなれた
が所属した政党はない 今はまだ無所属だ
私が最大政党を作ればいい
ほかの政党政治家に立法を打診したときの態度をみてそう決心した
そして月日は流れ最大政党の党首である 彼の欲丸出しであるのに国民が納得するように作ったとある元首単独法律案が
金銭における著作権作品の架空人物との多重婚姻法 通称 俺の嫁法である。
後半政治家の部分をもっと書き込めば良かったなー
お読みいただきありがとうございます。
お気に召しましたらありがたく思います。
にょろーん