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手紙  作者: 大和香織子
第一章 手紙
7/29

7

9月△日


今日はシチューパンを作る。

今日はシチューも作らなければならないので少し大変だった。

洗い物は、ジャンケンで負けた人がやることになり、私は勝てた。

パン屋の後に、皆でいつものスーパーに行ったら早退した夫に出会った。

夫は、「いつもお世話になっています」と言われて恥ずかしそうだった。


9月□日


また、手紙が届いていた。

「シシトウね、うまい、シシトウね、うまい。ここのね、ロースが好きなの?」

一体誰が?

手紙は捨てずに取っておくほうがいいと分かっているけど、持っておくことすら気味が悪い。

あのスーパーに、行くのはやめようか…。

 


10月○日


また、手紙が入っていた。

この2週間一度もあそこで買い物をしていないというのに。

「はじめて野菜と果物。しつこいね…」

しつこい?

なんのこと?

これで、手元にある手紙が8通になった。


10月△日



管理人さんに事情を説明して、ポストの所に設置しているカメラを見せてもらえないかと頼んだだけど、プライバシーの関係で無理ですと門前払いされた。 

自分一人で見張ろうか?

探偵を雇うか?



                   


そこまで読み日記帳を閉じて、ビールをもう一度ゴクリと飲み込んだ。

心江、愛しているよ。



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