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進歩

現在場所ー連絡通路


昨日の一件以来、自分の不眠症は最高潮となった。もう空調設備の不調とかでは通用しない。いやはや全く酷い結果だ。目の隈は深くなりパンダのようで、素晴らしく眠い。


「おい、お前処罰受けるまで暇だろ?ちょっと遊んでいこうぜ、俺も非番なんだよ」


隣から佐藤は言う、よく見れば服装は警備委員の防弾チョッキと制服ではなく私服だ。


「だがいくとこあるか?娯楽施設といえるところはみんなしらみつぶしにいったじゃねぇか」


「ふふ、まぁな、だが付いてこい、言い物見せてやる、その顔じゃどうやら警備委員会辞めなきゃならなそうだしな、おおかた士官の気にでも触れたんだろう?だったら期間限定になる、さぁいこう」


「ああ、わかった行こう」


そう言うがあまり気が乗らない、どうやら警備委員会の案件らしいし、何よりもそれをやってメリットがなさそうだ。だが強引に手を引いていく。

現在天井照明ランプは白、午前中という意味だ、地下では夜遠浅が分からないためこうやって示している。だが地上の映像を見ると天体の動きで分かるらしい。全くなんてロマン溢れる話なんだろう。だがそれを俺が出来るかどうかは怪しいところだ。


「なぁ、ここから先は娯楽施設ではないんだが?」


「アア分かっているさ、ここから先は住居棟だ」


「住居?そんなところ言って何になる?」


「まぁまぁ」


そう言われとりあえずついて行く、住居棟はとにかくでかくできている。カプセルホテルのような住居ではなく地下何十階となっている巨大な部屋で区分され生活するのだ。そこには仕事の分類毎ではなく只住所申請したところに住むのだ。ただし、シェルター幹部はもっといいところに住むのだが。ただ単に四方はコンクリートに囲まれた壁、天井はコンクリート、お隣との距離壁の厚さ十㎝、外に出ても天井があり、閉塞感が半端じゃない


「しかし此所は何もないに等しいな、1860万人住む計画だったのに実際

住んだのが60万何だから仕方ないが」


「ああ、まぁお陰で他の用途に使えるがな」


とはいえ決してにぎあわないわけではない、喧騒は余裕で聞こえるし、子供の叫び越えも聞こえる。むしろ五月蝿いのだ。


「そう言えば、お前の家もうすぐじゃね?」


「ああ、そこでいったんはなそう」


ー佐藤の家


当り前だが佐藤は兵舎で暮らしているため、必要最低限ノ物しかないじつに殺風景な空間だ。三つの部屋に電化製品、家具、だけ。ゴミ箱も雑誌も食器も何もない実に生活感がない。


「さて、聞かせてくれよ」


そう言うと佐藤は「ああ」と言い。席に座った。手にはクリアファイルが持ってある。


「コレを見てくれ」


そう言うと書類があった。なにやらクローンの住居スペースについての書類らしい。


「なんだ?コレに何が書いてある?」


「ふふ、確かに現時点でいえばそうだな、だが水に浸すと・・・」


そう言って大胆に洗面台にいって濡らして来た。


「ちょ、お前何やって居るんだよ?」


「見ろ」


そう言って濡れた書類を見せびらかす、するとインクがにじみ、地図になった。


「おまえ、なんだこの地図?どこのだよ?」


「ふふ、地上だよ地上」


「は?そんなもん昔のやつじゃ通用しねぇよ」


「ああ、だが現在のだったら」


そう言われよく見てみる。確かに建物らしきものは限られドコもかしくも荒野の印と石のような残骸がかかれていた。


「ちなみに範囲は世界地図」


「おい・・・まじかよよく手に入れたな!」


「うるせぇよ、聞こえたらやばいだろ!」


「お前もウルせぇよハゲ、とにかくどうする?売却して金持ち生活か?ッツ

うかどうやって手に入れた?」


「まぁぜんしゃの方はあり得ない、後者の方だったら幹部の机にあるやつ写真で取ってきた」


「まじかよ、勇者だなお前、さっさと見せろよハゲ」


「おい、褒めたあとにけなすとはどう行った了見だ?」


そう言って佐藤は机に拡げ余裕げに笑いながら席に着いた。俺はそいつの頭が照明になって眩しく腹立たしかったがそれを上回るほど喜んでいた。だがいざ世界地図を読んでみると世界は荒廃の極み、仲には沈んだ大陸さえ見ることが出来、自分の思っている世界とは少し違った。だが一番気になったのは大きなX印があったことだ。


「なぁ佐藤?この日本近海に書いてあるXはなんだ?:


「ん、どれどれ、なんだこれ?」


「えー、それじゃ何も分からんなぁ」


「だが見たところこれは印刷の時ではなくその後にかかれた様だ。だが何で此所なんだ?」


「色々考えられるが爆心地?」


「うーん?まぁ考えて分からんもんだ、それより北アメリカ大陸の所見てみろ」


「ん?ああ!此所にシェルターがある?生きているのか?」


「ああそうさ!無線交信の履歴があった!日本以外にも生きているところがしっかりとあるんだ!」


その言葉に涙がにじんだ。それはそうだ。まだ人類は完全にしに至った訳はないとしょうめいできたのだ。


「他にも生きている場所はあるのか?」


「おそらく行進されていないだけであるだろう、いつか地上で会えるだろうな」


「ああ、その時は日本遠征隊で合流したいな・・・・俺には出来そうにないが」


「ところがそうでもないんだな」


そう言って、新たに書類を見せる。「処罰報告書」と書いてあった。


「これは?」


「そこにお前は「解雇」とは書いてない。だが部隊配属かわるらしいがな?


「ドコだろう?」


「それは書いてない、まぁちゃんとそこは士官に聞け」





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