第1話 狂った愛
あたしの壊れた恋愛感情が芽生え始めたのは14歳の春。
中学2年生で、本当に愛していた彼に、
今までは遊びだった、おまえにはもう飽きた。
そんなことを言われて、私の歯車は確実にずれはじめていた。
それでも私は本気で人を好きになってしまう。
また、飽きたといわれて捨てられる気がするのに。
向こうは本気で私を愛していないんじゃないかと思うのに。
こりずにまた相手を信じて本気で愛してしまうの。
でも、私はどこか狂っている。
本当に本当に愛している、と思うときがあるのに、
2日後には殺してやりたいと思う。
別に喧嘩も何も、会話さえしていなくても。
無性に呪いたくなる。
でもそのまた2日後には今すぐ一緒にベットに入りたくなるくらい、
大好きになる。
そんな狂ってる愛。
病院に行くと、医者は一種のストレス性精神病といった。
なにか大きなショックが、苦しみが、
1度に押し寄せるとおこる病気らしい。
日常に支障はないが、よほどに心の広い相手ではなくちゃ、
嗚呼、私は一生結婚なんて出来ない。