第2話、落ちた場所はなんと!!これ以上はネタバレ注意
desutoroiyaです。
ポイント入れてくれた人ありがと~(^_^)/
これからもがんばるのでぜひ読んでください。
---------------第二話-----------------
次元空間。
落ちている。なんかすごいスピードで落ちてるよ!?
北里 竜夜16歳、ただの高校生。
今の状況。落ちてます。
「誰か止めて~!!死ぬ、マジで死ぬから!!」
叫んでも止まるはずがなかった。
そんなことは、わかっている。
けど、叫ばないと無理だ。
理性が保てない。
「どこか掴むところはないのか!?」
あたりを探ってみたが何もつかめなかった。
「俺はあきらめない!!」
必死になっていた。
突如、視界が真っ黒になった。
「!?」
何かが獣のようなものが、一瞬見えたような感じがしたのだが、
また暗くなった。
「何だったんだ?って今はそれどころじゃない!!」
真っ黒い景色から、夕空が見えた。
「うぁ~綺麗だな~…」
「ッて何見とれてるんだ!!今はやばい状況だろが」
と自分の頬思いっきり殴り、下を見た。
俺は今飛んでる。スカイダイビングってやつだなこれは。
「なんじゃこりゃあぁぁぁ!!!」
「どう見ても死ぬだろこれ!!」
必死にいい案を考えたがそもそもなにも荷物を持ってないのに、
抗える筈がない。
「うあぁぁぁぁ…」
そして、
「ドガッーーン」
落ちた。
「イテェ~~!!」
「ッてあれ俺生きてる…?」
体に異変がない。いつもどおりだ。
「やった~~!!俺生きてるよ!!」
「生きるってすばらしい~!!」
あまりにもうれしくて大声で叫んでしまった。
「ブフォッー」
「なんか後ろのほうから変な鼻息が聞こえたような…」
そっと後ろを向くと鼻息を荒くした。イノシシがいた。
「ッ!?」
とっさに立とうとしたが、あまりの迫力に腰が抜けてしまっていた。
なんせ、イノシシでも全長が3メートルぐらいあるのではないか、
ていうか、これはありえんだろ!?
やっと命が助かったのに、次はイノシシに殺されそうになるなって、
絶対に今日は人生災厄の日だ!!
と、考えている間に、イノシシは突進してきた。
「メッ、メチャクチャはえ~よ!!」
あまりにも早かったのでよける暇なく、
俺は目をつぶり、とっさに腕をクロスにした。
が、衝撃が来ない。
片目を開けながら、そっと前を見てみた。
そこには、横に倒れたイノシシがいた。
「なんだ…?何が起こった…?」
腕を下ろした。
「ご無事ですか?お怪我のほうはありませんか?」
そんな声とともに、イノシシの後ろから一人のメイドさんが出てきた。
俺に近づき体を触り、
「大丈夫のようですね。」
そういうと、メイドさんは何処かで見たような綺麗な笑顔見せた。
「あ、あ、あんたは!?い、いったいなにが?」
俺は動揺していた。状況がつかめていない。
「まあ、落ち着いてください。まずは深呼吸でもして見ましょう。」
そういうと、メイドさんは大きく吸って、吐いた。
「さぁ、一緒にやりましょう。」
そういわれ、俺もつい釣られ、吸って、吐いた。
たしかに、効果は絶大だ。
心は落ち着いた。
「なんじゃこりゃあぁぁぁ!!」
そうして、俺の心の中にあった。声が出てきた。
「まだ、落ち着いていませんか?」
と首を傾げながら尋ねてきた。
「いや、落ち着いているよ。けど、俺の心がとっさに叫びたくなったんだ。」
そういってやった。
すると、
「そうですか。たしかに大声というものも、ストレスの発散ができますね。」
「では、もう気が済んだところで、まず、あなたは、知りたいはずです、
どうして連れて来られたか、なぜ自分なのかって、」
メイドさんは真剣な顔で言った。
「たしかに、俺自身今すぐに問いただしたい。だけど、まず聞きたいことがある」
と俺は、前に指をさした。
すると、メイドさんは指のほうを見て、クスリと笑った。
「なるほど。あれをたおしたのは、わたしなのか?って聞きたいのですね。」
俺は、
「あぁ」
と答えた。
なんせ、あんなの倒せるのは化け物ぐらいしか思いつかない。
「答えは、はい。です。」
笑顔で答えた。
「あんたいったい何者なんだ?」
言ってみた。
すると、
「メイドさんです。」
首をかしげ、ドキッとするぐらいの満面の笑顔だった。
「メイドさんですか…」
正直、俺はメイドさんというものがわからなくなった。
「では、そろそろ説明をしますね。」
「歩きながらでも大丈夫ですか?」
そういうと、手を差し伸べてきた。
「多分大丈夫」
と言って、メイドさんが差し伸べた手を掴み、立ち上がった。
「では、始めさせていただきますね。」
そう言いながら、歩き始めた。
俺もその後を追うような感じでついて行った。