表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/24

四言目 ……ぇ?

 僕が居た村はこの世界の中心都市、グランバイン王国! から南にある大きな街! の更にずっと南にある、田舎だ。


 作物を育てては出荷、うちの村は特に芋などの穀物に強く、大口の注文を受けては滞りなく出荷してきた。100と言われれば100。500と言われれば500。個だろうとケースだろうと。兎に角発注を(たが)う事なく完璧にこなしてきた。


 それはもしかしたら大変な事なのかもしれないけれど、やる事が沢山あるというのは本当に幸せな事だった。


 今、絶賛やる事なし。

 辛い、死んじゃう。


 500個納品だと思ってたら500ケースで想定の30倍働かなきゃいけなかったあの時も、僕はやりきった。それはそんなに難しい事ではなかった。30倍頑張れば間に合う、簡単な話だ。周りの人達が音を上げても、諦めても、僕は土を耕し、肥料を改良し、水の効率を考え、そしてひたすらに愛を注いだ。周りのみんなは褒めてくれた、納品が間に合ったその日だけは。


 他の日は……うん。無理だからやめろとか、間に合う訳ねーだろとか、そんな感じだった。間に合うに決まってるじゃん、芋自身が間に合うって言ってくれてたんだから。後は頑張るだけ。


 ふぅ、そろそろ現実逃避はやめようか。

 実は今、僕は困っている。


 出て行けと言われて、その日のうちに出てから丸3日。貧弱な僕が魔物と遭遇でもしたらたちまち死んでしまうから、村の作物を回収しにくる荷馬車に乗せてもらって街の近くまできていた。街の名前はラベルカーン、奴隷商人の街と名高いヤバイ街だ。正直怖い。


 では何故その街を目指しているのかと言うと。そこにはギルドという組織があり、そこに依頼される内容をこなせば報酬が貰えるという仕組みがある。僕はそこでギルド員となり、依頼にある内容を次々にこなして、お金を稼ぐのだ!


 と思っていた、けれど。


「すまないがこの村で荷物の入荷がある、君を乗せていられるのはここまでだ。悪く思わないでくれよ」

「……ぇ?」


 と、見知らぬ村の少し手前で追い出されてしまった。

 そんな馬鹿な、街までまだ1日くらいは掛かってしまう。

 土しか耕せない僕は一体どうすれば。


 待てよ、荷馬車は村に入荷に寄ると言っていたっけ?

 だとしたら、ここには畑が!?

ビックリするくらい田舎育ちの頑張りっ子の冒険です。

さっそく躓いたアルスくんをよろしくお願いします。


良かったブックマーク、いいね、評価、よろしくお願いします。ポチポチッと!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ