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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

幸福譲渡

作者: 行世長旅

僕の持っている能力は、世界で1番不幸な力だと思う。


僕自身の幸せを削って、誰かに幸せを分け与える。


それは、僕が不幸になっていくだけの能力だった。


始めはこの能力を使わずにいた。

けれど、目の前で大きな事故が起きた時は咄嗟に使ってしまった。


すると虫の息だった被害者は、事故が嘘だったかのように無傷となった。


代わりに僕は財布を無くしたけれど、分け与えた幸福のおかげで人の命を救えた。

そのことが嬉しかった。


僕はその日を境に、人助けをするようになった。


自身に降りかかる災厄を顧みず、他人を不幸から救っていった。


そして全ての幸せを使いきり、今まで救ってきた人達を見て気が付いた。


僕1人が幸せでいるよりも、周りの多くの人間が幸せになるほうがいい。


僕にとっては、皆の笑顔が1番の宝物なんだ。

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