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見える【糸】で繋がっている。

作者: 七瀬

この世界では絡み合った 【糸】 で人と人が繋がっている。

この糸、いろんな色の糸があってみんな違う色なんだけど...?

誰もが見えている 【糸】 何処から繋がっている糸なのか不明。

ただ 【運命の赤い糸】 同士が出逢うとお互いの色が赤に変わるらしい。


僕の名前は 『竜西』 もう直ぐ21歳になるんだけど......?

21歳に運命の人と出逢うと有名な 『最強占いおばば』 に言われた。

もう、何日もないんだけど今のところまだ現れていないみたいだな。


私の名前は 『秋華』 もう少しで20歳になる。

私は占いが物凄く好きでよく当たると言われている。占い師に会いに行って

その占い師が有名な 『最強占いおばば』 私が20歳になったら運命の人と

出逢う事ができるじゃよ~だって! ホントかな?


まぁ気にしないようにしていたよ。糸が見えていても...? 

どの人が運命の人かまではわからないしね。


なにしろ糸が絡まり過ぎていて、誰が誰と繋がってるなんてわかんないし。

それに 『最強占いおばば』 が言うように20歳になったら現れるなら

待っていればいいし今は気にしなくていいよね!


そんな二人の誕生日は、11月11日(竜西)と12日(秋華)の一日違いだ。

そして二人が出逢う日がやって来た! 出逢いは突然に......。


お互いが道を曲がった先に彼と彼女が、『ゴッーン!』 と頭と頭をぶつける。


『イタタタタタッ! 何処見てんだよ~』

『すみません。大丈夫ですか?』

『い.いいや? そっちこそ大丈夫ですか?』

『は.はい。』

『あのう? 以前どこかで僕と出逢ったことがないですか?』

『私はないです。じゃ~』

『す.すみませんでした......。』


秋華はよくナンパされることがあったのでその手の人だと思っていた。

まったく運命の人だとは想像もしていなかった。


逆に竜西は、この人が運命の人なんだと確信していた。ビビッと何か?

運命的なモノを感じたからである。


その後二人は、何かと出逢う事が多くなる。仕事場でも同じビルだったり

近くのコンビニ、よく行く公園、あんがい家も近くで、あげくの果てには......?

共通の友達も一緒で、遂に彼女(秋華)が彼(竜西)を呼びつけて公園で

話をした。


『何故? あなたは私に付き纏うの? 』

『付き纏ってる訳じゃないんだ! 君が僕の......』

『もう私に付き纏わないで!』

『う.うん。』


秋華はすっかり忘れていました。『最強占いおばば』 が言った運命の人の事を。

それとあれから竜西とは会っていない。

会わないように竜西がしていたのもあるからだ。


言い忘れていたが 【運命の赤い糸】 同士が出逢うとお互いの色が赤に変わる。

それは出逢って直ぐに変わる訳じゃない。お互いの気持ちが通じ合った時に起きる

『キセキ』 なのである。


そのことを知らない二人は今はすれ違っているのだ。

でも不思議とお互いはお互いを引き寄せるのだろう。

気が付けば、二人は公園にいた。

しかも別々に、秋華はベンチに座っていたそうすると......? 

2人の男が秋華のところに近寄って来る。


『姉ちゃん? オレらと遊ぼうよ~』

『私に、構わないで!』

『強気な姉ちゃんだな~ 俺嫌いじゃないよ~!』

『しつこいわね!』

『いいじゃん! いいじゃん!』


...と言いながら、秋華の手を引っ張る二人の男。

そこに、竜西が秋華を見つけ直ぐに駆け寄る。


『僕の彼女に手を出すな! 行こう!』


...と竜西は秋華の手を掴んでその場を離れた。秋華も竜西の違う一面を

見てびっくりしたのと、その背中にキュンとなった。


そうして...二人きりになった時に、 『キセキ』 が起きました。

目の前に、 『最強占いおばば』 が!? そして二人揃って、


『最強占いおばばだーーー!!!!! なんでこんなところに......』 

『なんじゃ~あああ!!』


お互いの糸が、【赤色の糸】 に変わったのです。

そう、二人はやっとお互いが運命の人だとわかったのです。


『あなたが......』

『君が......』













最後まで読んでいただきありがとうございました。

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