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微笑の皇女 後編 3

 気が付けば7000文字……一日遅刻した分のフォローは出来たでしょうか。

 3人づつ断罪して終わるはずだったのですが、二人しか出来ませんでした。

 次回はどうなることやら……。



 装いを改めたアレクサンドラ達が静かに祭儀の間へと足を運ぶ。

 用意された席につきヴェール越しに周囲を眺めれば、椅子やテーブルなどが設置されている為に人数は先程よりも減ったようだが、空席は見受けられないようだった。

 それだけ断罪に興味ある者が多いのだろう。

 一人だけ別の控え部屋で着替えたバルトロメオスが現れる。

 バルトロメオスもまた、漆黒を身に纏っていた。

 手にした錫杖で床を叩く。

 しゃああんと響き渡った聖なる響きにより、雑多な雰囲気が一瞬で消え静寂が祭儀の間を支配する。


「ミスイア皇国皇帝 バルトロメオス・アーレルスマイアーの名において、断罪を始める!」


 本来は神殿長が行うべき断罪だが、今回は皇族が被害者である事、神殿長及び神殿の上層部の多くが断罪対象に該当するというあってはならない例外的な断罪故に、皇帝自らが裁くべき者として立っている。

 新たに神殿長を定め、その最初の仕事が一連の断罪になるという流れが正しい形ではあったが、神による断罪が既に始まっている現状を鑑みて、急ぎ、バルトロメオスが一任する手筈が取られたようだ。

 一番の被害者であるアレクサンドラに異論はなかった。


「まずは、平民ディートフリート!」


 ヴュルツナーの名が使われなかった点、平民という点に反応したのだろう。

 周囲に動揺が走る。

 警護の為に多くの騎士が列席していたが、彼らはさすがに事情を把握していたのだろう。

 表情や態度に変化は見られないようだった。


「皇女アレクサンドラの婚約者でありながら、クラウディアと不貞行為を働いた挙げ句、子が出来たからとアレクサンドラに婚約破棄を強要。また日頃からアレクサンドラを貶める発言も多く、皇女の婚約者という身分を笠に騎士団でも不遜な行動を多く取っておったとの報告があった」


 結界から弾き出されるように転がり出たディートフリートは、バルトロメオスが立つ祭壇の下で騎士としての最高礼を取りながら深く頭を垂れていたが、バルトロメオスの言葉を聞き心外だと言わんばかりに大仰な所作で顔を上げる。


「陛下に申し開きしたいことがございますれば、発言の許可を頂けますでしょうか」


「……へぇ? あんな言葉使いも出来るんだねぇ」


 マルティンが驚いた! と隣で肩を竦めている。

 アレクサンドラは注がれた紅茶を口に含みながら微苦笑を浮かべた。

 口調こそぎりぎり取り繕っているが、その内容は不敬の一言に尽きている。


「申し、開き、とのぅ? よいであろう。申すがよい」


 呆れきった声音で容赦なく睥睨しながら許しを出せば、ディートフリートが大声を上げる。


「皇女様への数々の不敬には伏してお詫び申し上げますが、皇女様の身分を笠に着たことは一度たりともございませぬ!」


「ほぅ? よくもまぁ、恥ずかしげもなく申せたものだなぁ!」


 バルトロメオスの声に激しい苛立ちが入り交じる。

 アレクサンドラは腰を浮かしかけたがマルティンが優しく手首を握りしめて首を振った。


「駄目だよ、アレンちゃん。君が出てはいけない」


「そうですよ、姉上様。今までずっと奴の尻拭いをされてきたので習慣になられているようですが、奴への罰の一つに姉上様に二度と関わらせぬというものもあるのですから」


 習慣とは恐ろしい。

 アレクサンドラはマルティンとボニファティウスへ感謝の微笑と会釈を贈る。


「……貴様はそうと思い込んでおるようだが、貴様の周囲の者はそうとは思うまい。ギスヴィン第一騎士団長。発言を許可する!」


「はっ!」


 ディートフリートの後に第一騎士団長となったのは、副官としてディートフリートを支えていた男性だ。

 ディートフリートの口からは褒める言葉は一度たりとも聞かなかったが、行動力があり頭も切れ、何よりディートフリートの無謀な行動を諫められる有能な副官として有名だった。

 アレクサンドラとも幾度か面識がある。

 挨拶の初めの言葉は何時も同じだった。


『第一騎士団長ヴュルツナー・ディートフリートの不敬を伏してお詫び申し上げます』


 ディートフリート本人以外からは、こちらが申し訳なくなるほどに謝罪されていたのだ。 アレクサンドラは婚約者として多くのフォローをしてきたつもりだったが、一番被害を被り、それでもフォローをしてきたのは間違いなく副官であるギスヴィンだ。


「罪人ディートフリートは恐れ多くも普段は、あんな婚約者はいらぬ! と言い放ち、何か失敗をしたり、無理を通そうとする時は必ずといっていいほど、婚約者である立場を使いごり押ししておりました!」


「ギスウィンっ! 貴様っ!」


「我が名前を呼ばわる前に! とくと考えられるがよい! 罪人は己にどこまでも都合良く皇女様の御名を使っていた!」


「俺はそんなことしなくてもっ!」


「デルベルク平原での暴走は! アンハイム砦の指示ミスは! ムスハレの制圧の際、罪人は何と言った! 誰がその尻を拭った!」


 ディートフリートの言葉を遮り、流れるように弾劾するギスウィンに面食らったディートフリートはしばし、弾劾の内容を思案しているようだった。

 不愉快そうな顔が不安げなものへ、じりじりと変化を遂げてゆく。


「皇女の婚約者である俺がそんな馬鹿な事をするわけがない! 皇女の婚約者である俺に刃向かうのか? 皇女の婚約者である俺は、次期皇帝だぞ? 正しくない訳がないだろう? そう言い放っただろう!」


 何をどう勘違いしたら、ディートフリートが皇帝となるのだろうか。

 皇族の血を引く者しか皇帝に即位できないという常識を、孤児達でも知っているというのに。


「ほぅ? 貴様が皇帝? 第一皇女を侮辱する貴様が皇帝? 有り得ぬ。有り得ぬな! そこまでうぬは愚か者だったか!」


「へ、陛下! 俺はっ!」


「黙れ! 我が愛娘を散々見下した挙げ句に裏切った屑がっ! ……皇族に対する不敬は既に、地位と家名の剥奪、また断種として罪を贖わせておる。だが! 忘れるな! 神は誰よりもアレクサンドラの近くにありながら裏切った貴様に対して、とてもとてもお怒りだ! そして我もだ! ……神の断罪がある故、我からこれ以上の贖いは求めぬ。だからこそ、我が貴様を許す日は、未来永劫来ない!」


 バルトロメオスはアレクサンドラの伴侶としてディートフリートを選んだ一件を、酷く後悔していた。

 アレクサンドラにも胸が切なくなるほどの謝罪が繰り返された。

 祖父や父が忠臣だったからといって孫までもそうだとは限らないのだと、もっと慎重に選ぶべきだったと。

 だが当時の状況を考えると、やはりディートフリート以外の相手は考えられなかった。

 それはアレクサンドラを含む関係者全員の意見でもあったのだ。


 残念ながら、本人の資質でしょう。

 ランドルフ様やスヴェン様のように、皇室に対してどこまでも忠実な騎士になり得なかったのは。

 修正の機会は他の者より多く与えられたはずですから。


 苦々しい口調で言ったのは、確かエーデルトラウトだった。


「あ、アレクサンドラ!」


 立ち上がったバルトロメオスに指差されたディートフリートは、驚くべきことにこの場面でアレクサンドラの名前を呼んだ。

 もう呼ぶなと、言ったはずなのに。


「下がれ、罪人ディートフリート! 貴様は既に、その名を呼ぶ立場を剥奪されている。自ら望んでおきながら、恥を知れっ!」


 バルトロメオスの言葉に、ディートフリートの身体は勢いよく飛んで、結界の中へと再び封じ込められた。

 体勢を立て直したディートフリートは、凝りもせずにアレクサンドラの名前を呼んでいるようだった。


 名を呼べば、嘗てのようにアレクサンドラが助けてくれるのだと、そう思っているとしか考えられない鬱陶しい眼差しに、アレクサンドラは思わずクッキーを噛み締めた。


「……彼の中では永遠に、君は便利な盾であり、矛なのかなぁ? アレンちゃん」


「刷り込みというか、思い込みとは恐ろしいものですね……」


 本人も己の罪を理解はしているのだろうけれど。

 自分でも気が付かない奥深い所でアレクサンドラが自分を助けてくれると信じているのだ。

 もしかすると、それも神の断罪の一つなのだろうか。

 全てを神の断罪に結びつけてしまう思考には些か問題があるような気もする。

 深い溜息をついてしまえば、マルティンが新しい紅茶を注いでくれた。


「一人で考えないで? 何でも相談してくれなくちゃ!」


 些細なことで落ち込んでしまうアレクサンドラを励ましてくれるマルティンが側に居れば、思考の迷路から抜け出られなくなることはなさそうだ。


「ふふふ。ありがとうございます。でも一人で考える時間もまた必要だと思いますよ?」


「それは解っているんだけどね。アレンちゃんがしょんぼりしてると、つい、ね?」


 額を寄せられてキスができる距離に心臓が跳ねる。

 さすがに不謹慎だろうと慌てて距離を取った。


「……残念!」


 ウインクをされて思わず周囲を確認してしまえば、微笑ましいものを見る眼差しばかりで驚いた。

 瞬きを繰り返していると、気持ちを切り替えたのか随分と落ち着いた……常に冷静沈着であるという本来の皇帝らしい……バルトロメオスの声が響き渡る。


「引き続き、平民クラウディア!」


 結界から弾き出されたクラウディアは、何と尻で弾みながらディートフリートがいた場所へ躍り出た。

 バルトロメオスの口がぱかんと開いている。

 あちらこちらから堪えきれなかった吹き出し音が耳に届いた。

 マルティンに至っては手を叩いて笑っている。

 まるで喜劇的なお芝居でも観ているようだ。

 弾んだ勢いでドレスがあちこち破れてしまっている。

 騎士の一人が駆け寄って己のマントをかぶせていた。

 紳士的な対応にクラウディはその騎士を潤んだ瞳で見詰めている。

 少し離れた場所に座っていたヴォルフガングの瞳が静かに細められた。


「音神に愛されし宮廷楽師ヴォルフガング・バウスネルンの婚約者でありながら、皇女アレクサンドラの婚約者であったディートフリートと不貞行為を働いた挙げ句に子を孕んだ。更には罪の子を孕んでおきながらも、謝罪の一つもなくバウスネルンの子であると吹聴せし愚か者。また日頃から貴族令嬢らしからぬ態度で騎士団の風紀を乱したとの報告を受けておる」


 バルトロメオスが断罪の言葉を紡ぐもクラウディの反応は鈍い。

 騎士からかけられたマントに顔を埋めて溜息をついている始末だ。


「クラウディアっ!」


「ひっ!」


 名前を呼んだのはどうやらクラウディアの母親だったようだ。

 聡明な貴族夫人として名高いカントール家、真の主と呼ばれた人物は漆黒を纏い反省の意思を強く示している。

 同じ漆黒の衣装を身に纏っていても、クラウディから反省の色が微塵も感じられないのはアレクサンドラの気のせいでもないのだろう。


「あ! あ! う゛ぉ、ヴォルフガング様っ! ヴォルフガングさまぁっ!」


 抱き締めていたマントを脱ぎ捨てたクラウディアはヴォルフガングを呼ぶ。

 脱ぎ捨てる際、更に酷く破れてしまったせいで豊満な乳房がまろび出て、たゆんと揺れた。


「……醜悪ですね」


 呆れ返ったらしいヴォルフガングが良く響く声で呟く。

 クラウディアの視線がヴォルフガングを捉えて不気味に輝いた。

 愛する者を見る目とは思えないぎらついた眼差し。

 あれは恐らく飢えきった捕食者が、獲物を捕らえた時のものだ。


「ヴォルフガングさまぁあっ!」


 どっす、どっっす、どどっす! とクラウディが近付く度に音が大きくなってゆく。

 どこかリズミカルな音に苦笑が浮かんでしまった。

 ヴォルフガングも同じように感じたのだろうか。

 以前であれば決してクラウディアに向けなかった冷笑を浮かべている。


「……何処のどなたか存じ上げませんが、それ以上私に近付かないでいただけますか?」


「……え?」


「どうしてそこまで下品な格好で男性に近付けるのでしょう。醜悪の一言に尽きますね」


「あ、あの! ヴォルフガング様っ! 私っ! 私はっ!」


「身も知らない破廉恥な女性には家名でも呼ばれたくありません! 黙りなさい!」


 ここまで苛烈なヴォルフガングは珍しい。

 それほどクラウディアに対して怒りを覚えているのだろう。


 彼女もまた。

 ディートフリートと同じように信じているのだ。

 ヴォルフガングが自分を助けてくれると。

 疑いもしないのだ。


「此度。恐れ多くも、ヴォルトゥニュ帝マルティン・マルティノヴィチ・グーリエヴァ様から有り難きご縁を紡いでいただきました。見目麗しいだけでなく慈悲深く、音楽にも大変造詣が深いご令嬢と結婚を前提とした婚約を結んでおります。例え恥知らずの痴女とは言え、女性を近付けたくはありません!」


 そう、クラウディに自分の罪を幾ばくかでも理解さえようとして、マルティンはヴォルフガングに素晴らしい婚約者を捜し出してくれた。

 芸術面はことごとく劣っているという残念な認識のヴォルトゥニュ帝国内で音楽を愛しているが故に、幼い頃からヴォルトゥニュ帝国に咲く可憐な一花と謳われながらも婚約者がいなかったというご令嬢。

 ヴォルフガングの置かれた状況を話せば己がことのように激怒し、新しい婚約者としてどうかと打診した際には、嬉しさの余り失神したという。

ミスイア皇国バウスネルン家は音楽を愛する者にとって特別な家系らしい。


 一緒にミスイア皇国へ伺います! と、マルティンに直訴したご令嬢は家族でも止められず、しかしマルティンの『相手の事情を考慮しない無神経なご令嬢を、ヴォルフガング殿はどう思うかな?』の一言で落ち込みながらも、ヴォルフガングの訪れを待ち焦がれていると誓ったようだ。


 若く愛らしいご令嬢の魔導写真を見たヴォルフガングは、私には勿体ないと一度断ったらしいが、彼女が音楽に耽溺している様子を聞いて了承したという。

 優しい彼だ。

 きっと理解者がいない苦しみを慮ったのだろう。

 もしかすると、音楽というものを理解しようとしなかったクラウディアに、心のどこかで失望していて。

 もし次の縁があったら音楽を、せめて理解しようと努める女性を求めていたのかもしれない。


 同じ痛みを持つ者としてヴォルフガングには幸せになって貰いたかった。

 ご令嬢ならばきっと、ヴォルフガングを幸福にしてくれるに違いない。

 クラウディアとは、違って。


「え? どうして、ですか? 私は、私は! ヴォルフガング様の婚約者ですっ!」


「違います。私の婚約者は彼女です。愛らしいでしょう? こんなに若くて可愛いのに音楽の造詣もとても深いのですよ? 彼女の為の曲も既に多くしたためているのです」


 魔導写真を突きつけられたクラウディアは食い入るように魔導写真に写り込んだ女性を凝視している。

 以前の彼女であっても、ご令嬢の全てに遠く及ばないだろう。


「私の曲なのにっ! こんな女より、私の方がっ!」


 綺麗、可愛い、ヴォルフガングに相応しい! ……そんな言葉が続くはずだったのだろうが、ヴォルフガングがそれを許さない。


「宜しいですか? 最後の警告です。私の婚約者に貴女が勝てる点は何一つありません。その曇りきった目を見開いてよくごらんなさい!」


 魔導写真を握り締めて屈辱にぶるぶると震えるクラウディアの前に、五人がかりで彼女の全てが映り込む姿見が運ばれる。


「そこに映った己の罪を理解できない罪人と、一点の曇りもなく私を慕ってくれる彼女と、どちらが美しいですか? 愛らしいですか? 私に、相応しいですか!」


 置かれた姿見に隠されたヴォルフガングを見ようと地団駄を踏んだクラウディアはしかし、姿見を見て。

 姿見に映った己の肥えきった醜い身体を見て。

 僅かな時間の間で紅潮しきっていた頬を真っ白にまで変えた。

 少なくとも、姿見に映り込んだ醜さは理解できたようだ。


「金輪際私の婚約者などと根も葉もない噂を吹聴するのは止めてください。例えこの後ヴォルトゥニュ帝国に永住し、罪人と二度と会わないとしても不愉快ですから!」


「え? ヴォルトゥニュ帝国に永住? どうして? ヴォルフガング様は、ミスイア皇国の宮廷楽師で、私の婚約者で、もうすぐ結婚して、子供も、生まれて……」


「子供、おられるのでしょう? 不敬の代名詞・罪人ディートフリートとの御子が」


「でぃーとふりーととの、こども? わたしとのでーとふりーとの? ちがう、ちがう、ちがう! わたしは! う゛ぉるふがんぐさまのっ!」


 髪の毛を掻き毟り身悶えるクラウディアの姿を、ヴォルフガングは既に見てもいなかった。

 クラウディアが握り締めていた魔導写真も何時の間にかヴォルフガングの手元に戻っている。


「……あぁこんなに、くしゃくしゃになってしまいました……なんてこと……」


「心配しないでも大丈夫だよ。時間が経てば自動的に修復されるから」


 落ち込むヴォルフガングの肩をマルティンが軽く叩けば、ヴォルフガングは姿勢を正して喜んだ。


「そうなのですか! 教えてくださってありがとうございます、マルティン陛下。ヴォルトゥニュ帝国の技術は素晴らしいですねぇ!」


「そっち方面は軍絡みで色々あるから発展はうなぎ登りなんだけどね。如何せん、芸術方面が本当に駄目だから。ヴォルフガング君には期待しているんだ」


「些末な身なれど、ご令嬢やマルティン陛下の御名に相応しいように身を粉にして努める所存でございます」


 優美に腰を折るヴォルフガングをマルティン含め、周囲の者も優しく温かい眼差しで見守っている。

 近くのやりとりに耳を傾けているうちに、バルトロメオスによる罰を聞き損ねてしまった。


 クラウディアも何時の間にか結界の中に戻されていた。

 結界の中は誰もが自分の事で精一杯なのだろう。

 クラウディアの乳房は露わになったまま、誰も隠そうとはしない。

 ディートフリートでさえも。

 クラウディア、本人でさえも。


 はっ!

 クラウディアの罰を書いていなかった!

 次回の冒頭に書くことにします。

 ディートフリートと違って家族が多く要職についていたので、爵位は下がるけど家は残るかなぁ。

 迷います。


 お読みいただきありがとうございました。

 引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです。


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