魔法?の先に見えた世界
予約投稿ミスがあった為、本日は2話投稿しています。
ナナが魔法?を使えるかですが、結論から言うと使えましたね。と言うか、多分使ってる。
あの小さい体で自分の身長の倍もあるタンスを楽々抱えて来たから、多分魔法?の技だと思われます。中身入ったままだったしね・・・。
まぁそれは置いておくとして、今日は初めて外を見ております。と言っても、庭ですが・・・本当に庭か? ・・・この疑問は後で説明しよう。
取り敢えず今は、母の膝の上に乗せられて抱きしめられています。夢だと理解してるからか、俺の性欲が弱いのか分からないが、美人女子高生でも意識したりは無いですね。母認識があるからかも知れませんが。ナナは日傘というか、パラソル持ちです。陽射しが結構強いのでありがたい。と言うか片手で、軽々持ち上げて良い大きさじゃ無いと思うんですが、軽々と持っています。
目の前では、父が剣2本を振り回しておりますね。訓練中のようです。何か振った軌跡に輝きが残っておりますが。・・・目の錯覚と言うより魔法?なんだろう。
でも、本当に目に入っているのはその後ろにそびえ立つ断崖絶壁です。真上見なくても上部は見えるので結構と言うか軽く10kmぐらいは離れてるんだろうと思われます。その上部は平たい感じなんですが、一番上のちょっと下に雲がかかっているんですよねぇ。
そうだな。・・・ちょっと小高い山からグランドキャニオンを下から見たような感じとでも言えば良いのかね。膝の上に座らされた格好で、抱かれているので後ろは見えないが、多分だが、我が家があるのは、その仮称グランドキャニオンの端にあたるのではないかな。
・・・説明してる内にやっと落ち着いてきた感じがする。人間、場に呑まれると何となく丁寧になったりするの、するんだよ。意識してるわけじゃ無い。まあ、ある程度生きてりゃ態度の使い分けぐらいしてるだろうから、どれも自分といえば自分なんだが・・・。
話がそれた。まぁ、見事なほど見覚えはありませんな。グランドキャニオンは修学旅行で見てるから混ざってるかもしれんけど。
「何か惚けてないか?」
「外を見るの初めてなんじゃないかな。仕方が無いよ」
「つまり俺の勇姿は眼中無しか・・・」
眼中なしと言うほどじゃないが、まぁこの風景には劣るな。父よ。気を引きたいののならば一番良いのを頼む。そして母よ。本当に母なんだよな? 甥っ子見に来た女子高生にしか見えんぞ。