第一部あらすじ・登場人物(※ネタバレあり)
■■ 第一部あらすじ(ネタバレあり) ■■
※第一部の最初から最後までのあらすじを全部書いています。すでに第一部を通読された方向けです。
ローゼンディア王国の豪商の娘アイオナは、親元を離れ、異国アウラシールの交易都市アンケヌに遊びにやってきていた。そこには父が開いた支店と屋敷があり、それらの管理を任されている幼馴染みのヒスメネスがいる。
ある夜、アイオナが居住する区域に騒動が起こる。都市の兵に追われているアウラシール人の強盗殺人犯がこの区域に逃げ込んだというのである。
一人、夜の屋敷を彷徨いていたアイオナは、屋敷に闖入してきたその男、ダーシュと遭遇する。ダーシュはアイオナの生命を盾に取り、自分と結婚するよう迫る。
なんとなれば、アウラシール人のダーシュはローゼンディア人のアイオナと結婚することで都市の警吏の手から逃れることができるのであった。
自分と結婚して救けてくれたらアイオナの身を護ってやるとダーシュは言う。アイオナは渋々それに応じ、二人は契約を交わす。
二人の偽装結婚の宴が開かれたその夜、アンケヌは謎の集団の襲撃を受ける。しかし、アイオナのいる屋敷だけは難を逃れた。ダーシュがその集団の仲間であったためであった。
集団は、盗賊団の首領であるハダクを頭とする周辺部族団と、ギドゥを頭とするゴーサの傭兵団で構成されており、襲撃の首謀者はダーシュの従兄弟であるザハトであった。またザハトには謎の魔道使いケザシュの協力があった。
ザハトはアンケヌの支配者となるべく、アンケヌ王ジヌハヌを処刑し、ゴーサの傭兵団にハダクを殺させ、続いてギドゥを殺す。そしてギドゥ殺しの濡衣をダーシュに着せてゴーサの傭兵団の矛先をダーシュに向けさせ、ダーシュの殺害をも目論む。
ザハトの意図を察したダーシュはアイオナと共にアンケヌを脱出する。
ダーシュの召使いであり、脱出の協力をしたホイヤムによってアイオナはダーシュの正体を知る。ダーシュは先王の子であった。母方の叔父であり、謀反によって王の座を得たジヌハヌにその身を追われたのだという。つまりはアイオナは権力争いに巻き込まれたのだった。
ダーシュを追うゴーサの傭兵団やハダクの残党、生前のジヌハヌから放たれた暗殺者を恐れつつ、奴隷娘スィサを救けたり、ヒスメネスの協力者となったケザシュに救けられたりしながら、ダーシュとアイオナはローゼンディアの植民都市ディブロスへ無事逃げ込む。
そこで別れを告げた二人だったが、その直後、ダーシュは暗殺者の手にかかり意識不明の重体となる。しかし、アイオナとヒスメネスによって一命を取り留める。
そして束の間の平穏に浸る間もなく、アイオナの父ファナウスがディブロスにやってくるとの報せがあった。
天才的な商人であり、奇人でもあるファナウスの襲来を切り抜けるべく、ダーシュとアイオナの偽装結婚は延長されることになり……
■■ 第一部登場人物(ネタバレあり) ■■
▽ローゼンディア人=====
●アイオナ・リリア・メルサリス ♀
本編の主人公。
ダーシュの仮初めの妻。
メルサリス商会の跡取り。
●ヒスメネス ♂
アイオナの幼馴染み。
メルサリス商会アンケヌ支店の管理人。
▽アウラシール人=====
●ダーシュ ♂
アイオナの仮初めの夫。
アンケヌの王位を追われた王の子であり、現在最も正統な王位継承者。
●ザハト ♂
ダーシュの従兄弟。
アンケヌの名門の出身であり、母方から王家の血を引いている。
アンケヌの王位を奪還し、アンケヌの摂政となる。
●ジュダル ♂ 死亡
ダーシュの兄。
王太子だったが、ジヌハヌの謀叛により凶刃に斃れる。
●ジヌハヌ ♂ 死亡
ダーシュの母方の叔父。
謀叛によりアンケヌの王位を簒奪するも、ザハトに処刑される。
●ギドゥ ♂ 死亡
ゴーサの傭兵団の副将。
アンケヌ襲撃作戦に参加するも、ダーシュに化けたケザシュに抹殺される。
●ハダク ♂ 死亡
盗賊団の首領。
アンケヌ襲撃作戦に参加するも、ゴーサの傭兵団に抹殺される。
●ケザシュ ♂
神出鬼没の謎の魔道使い。
以前はザハトに取り憑いていたが、今はヒスメネスに取り憑いている。
●ホイヤム ♂
ジュダルが救けた元奴隷であり、ジュダルの近侍だった。
ジュダルの遺言により、ダーシュに仕えている。
●ギジム ♂ 死亡
アンケヌの王室近衛兵。
ホイヤムと共に、少年期のダーシュとザハトを護り抜く。
●スィサ ♀
アイオナが救けた元奴隷の少女。




