保存必須の可愛さ
圭吾「明日返さないとね。」
リサ「そうだね、忘れないように腕に書いとこ。」
圭吾「それ結構する。忘れにくいよねー古典的やけど。」
リサ「忘れないよりはまし。」
圭吾「確かに。」
リサ「圭吾君、昔と変わってないよね。友達とか多いの?女の子とか。」
圭吾「男子校だからねー全然男ばっかり。退屈だよ〜。」
リサ「ふーん。」
そう言って彼女は少し口角を上げた。
「次は〜屋嘉乃島、屋嘉乃島です。右側のドアにご注意下さい。、、、」
もう着いたのか、話していると時間は早く過ぎていく。少し物足りないくらいに。
圭吾「うわ、もう着いた。早ー。」
リサ「え、そうなの?バイバイ。」
手を振って今日はお別れだ。
家に帰ると、二匹のトイプードルが出迎えてくれる。
いつも頭を横に振りながら近づいてくるのが、すごく可愛い。
圭吾「ただいまー。」
母「おかえりー。お風呂沸いてんでー。」
圭吾「ありがとう、入るー。」
風呂の温度は高すぎることも、低すぎることもない、ちょうどいい温度だ。スマホを見ながら長湯するのに最適なのだ。
スマホを開くと、一件の通知があった。
安乃「ちょっと聞いて欲しい話があるんだけど。」
この僕に?何の要だろう。すぐに返信することにした。
圭吾「どうしましたか?」
安乃「あのさー、、、チリの横に流れてる海流って、何かわかる?」
めちゃくちゃどうでもいい(-.-;)
圭吾「何で僕に聞いた?」
安乃「さっきメールしたし、すぐ既読つくと思って、
別に気使わなくてもいいし。」
圭吾「それは、ズバリ、フンボルト海流、、だ。」
安乃「ありがと」
圭吾「ちょっとちょっと」
安乃「ん?」
圭吾「反応うす、早っ、」
安乃「なにー?なんか不満ですかー?」
圭吾「いや別にそんなことないけど、、」
安乃「仕方ないなー」
ボイスメッセージ
「「「ありがとっ」」」
やばっかわいすぎー。この囁き声だけでも何回も何回も聞き返すヒツヨウがあるほどに。
流石にこれには何で返せばいいか悩まされる。そこで、リアクションを送ることにした。
いいね!
ふぅ、これは保存必須だな。
ピロンっ
そっちの方が反応薄い。