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異世界輪廻転生  作者:
1/3

1 異世界に 巡る転生 是非もなし

死んだ魚を見た





どこまでも目が濁っていて





吐き気のするにおいがした





腐っている





自分もきっと同じだろう





何度目の転生だ





もう覚えていない





どこまでも続く螺旋の下降に辟易していた





お〜い





ふと、呼ぶ声が聞こえた





幼馴染が読んでいる






ここは小さな港町






浜辺に打ち上げられて死んでいた魚から目を離し






呼ぶ声のする方を見る






どうやらお昼を呼びに来てくれたみたいだった





いつも世話焼きをしてくれている





親は気味悪がって近づこうとはしてこないが






彼女は甲斐甲斐しくしてくれている







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