FILE.17 知恵の保護者
新東京MUM銀行の一方的な殺害動画は、アップロードされてから57時間が経過していた。公安庁による規制も虚しく、鼠算式に拡散され、数時間と経たず、最高閲覧数を記録した。
都内 某総合病院。
「待合い番号、143番の方。4番診察室へお越しください」
看護ドローンのアナウンスの後、一人の男が立ち上がり診察室に入っていく。
ガシャン。
扉が閉まり数秒も経たずに、室外に漏れ出るほどの大きな音が鳴った。待合ロビーにいた人々は、音の方向、4番診察室を向く。騒つく中、扉は静かに開いた。
出てきたのは、右手を真っ赤に染めた、ピエロの仮面を付けた男だった。右手の先には、裁ちばさみで喉を突かれ、口から血を垂れ流しながら死んでいる医師の姿があった。
騒つきは悲鳴と混乱に変わり、入口へと人々が押し寄せる。死が迫る中で、人々にとっての入口は、唯一の生への希望だった。しかし、その唯一さえ、突如閉ざされる。
パパパンッ。
希望の入口で大きな発砲音が響く。
ピエロの仮面をした6人が、入口に立ちはだかり、逃げ惑う人々にマシンガンを向けたのだった。人々の脳裏には、動画で観た新東京MUM銀行の惨劇が過る。
「さぁて、今日が皆さんの命日です」
医師を殺した男がそう言うと、一人の女性に向かって液体をかけた。
女性は呆然としていたが、仮面の男が何をやろうとしているのか、すぐに理解し絶望した。絶望からか、全身の震えが止まらない女性。その瞳には、ライターの火が映っていた。
女性の叫び声と、焼ける臭いがその場にいる人々に更なる絶望を齎す。狂気を前に、力が抜け座り込み泣く人、過呼吸になる人が出る中、極度のメンタル汚染で嗤い出す人まで続出した。
狂気が人々を蝕みゆく中、男性の一人が静かに立ち上がる。その手にはボールペンが握られている。ゆっくりと覚束無く歩き出すと、仮面を付けた男の顎下からボールペンを突き立てた。
仮面の男は立ったまま痙攣し、直後地面に倒れ込んだ。
「こ、殺せぇぇええええ」
一人の行動に後押しされるように、人々は次々と立ち上がり、その場にある椅子や消化器で仮面の男達に襲い掛かった。その瞳には、"死"に怯えた狂気が映っていた。
都内 某通り。
「なぁ、あんた。さっきまでピエロの面着けてたろ」
繁華街の通りで、50代前後の初老男性3人が、一人の20代男性に詰め寄っていた。彼らの手には、金属バットやゴルフ棒が握られている。
「一体、何の話ですか」
20代男性は何の話かも分からずに後退りした。
「恍けようったってそうはいかないな。俺達、見たんだ。あんたがピエロの面を外すところを。散々、暴れておいて、危なくなったら善人を装うなんて、虫が良すぎるんじゃないか?」
初老男性達は、一歩、また一歩と距離を詰めていく。
「ピエロ? 面? 動画に上がっているやつですよね? 待ってください。俺は何もしてない。無関係です!」
20代男性は必死に主張するが、直後、頭に未だかつて無い衝撃を感じたかと思うと、テレビ画面がプツリと消えるように、一瞬視界が遮断された。
次に目を覚した時、まず目映ったのは、割れた鉢だった。そして、初老男性は1人増え、4人が自分に向かって何かを言っているが、上手く聞き取れない。
「ピエロの仮面のせいでめちゃくちゃだ。こうでもしないと俺達が危険なんだ。頼むから巻き込まないでくれよ」
初老男性の一人がそう言うと、金属バットを大きく振り上げた。他の3人も続くように、持っている物で20代男性を何度も殴りつける。その表情は、恐怖から何としてでも逃れたいと願う、弱者そのものだった。
20代男性は次第にピクリとさえ動かなくなっていった。顔も潰れ、身元も分からなくなった目からは一粒の涙が流れ落ちた。
「はぁ。はぁ。私達、これで公安に逮捕されたり、処刑されたりしないですよね」
息を立てながら、不安げな表情で問う、初老男性。
「大丈夫だと思いますよ。ネットには、公安が対処できない犯罪者への対処は正当防衛に当たると書かれていました。メンタル汚染もむしろ好転するとか。私達の行為はお咎め無いはずです。自分達の命と街、守っていきましょう」
清々しい表情の初老男性達。
彼らの行為を映していた識別スキャナーでは、"犯罪行為"として記録されていた。
都内 某駅3番線ホーム。
ピエロの仮面を着けた男は、陽気にも鼻歌を奏でていた。そんな余裕も束の間、後ろからの押される感覚、ふと浮く感覚を覚えた。仮面越しにホームを見ると、そこには恐怖に怯え、狂気に満ちた表情で睨みつける人々がいた。
秒針の動きが鈍くなるのを感じた。そして、左から轟音と共に眩い光が視界を奪う。
グチャっという潰れ音の先には、仮面の男の姿は無く、血染めたプラットホームを電車が通過するだけだった。
公安庁本庁 第四課オフィス。
ソファーには、空、遼子、陽菜、愛華の姿があり、空間を埋め尽くす程にホロで映像展開されていた。
「規制はかけているのに、動画の流出が止まらないなんて…」
愛華は、暴力的な映像を前にそれ以上の言葉が出なかった。
「数十件、いえ数百件…どんどん増えているわね」
カタカタと動かしていた指を止めて、空間に出ている映像を見る、遼子。彼女のデバイスから展開されたホロモニターには、"首都高官房長官殺害事件"と題された報告書が表示されていた。
「狂気の伝染…ここまでの大規模パンデミックが起こるなんて」
愛華の驚きには理由があった。公安庁が発足してからというもの、識別スキャナーによる生体反応の数値化、思想、メンタルのデータ管理とコントロールが実現し、狂気の集団的伝染は限りなくゼロに等しいと言われて来たからである。
「もう、狂気なんて優しいものじゃないわね。これじゃあ、暴動よ。見て。暴れているのは仮面の奴らだけじゃない。"死"に怯えた市民が各地で集団暴行を引き起こしているわ。防犯ドローンの映像をハッキングして流出したことに端を発して、今や市民も映像を撮影してはネットに上げている。それがまた不安と恐怖を呼び、防衛を建前にした狂気へと変貌する。まさに負の連鎖ね」
陽菜が指すモニターには、ピエロの仮面をした者が市民を殺し、市民がピエロの仮面をした者を殺す映像が映し出されていた。
「個々に動画を上げる一般市民も、暴動行為を助長する要因…そして、恐怖に囚われ、暴力で安寧を取り戻そうとする一般市民は"善良"か…。間違い無く新宮の問い掛けだ」
いつにもなく怖い声色の空。まだ何かあるような気を感じているかのように、一点を見つめていた。
と、突然、オフィスの扉が開く。
スタスタと早歩きで入ってきたのは、梓だった。
「みんないるわね。天宮局長からの緊急招集よ。非番も含め、総動員司令が下ったわ」
公安庁本庁 大ホール。
大学の大講義室にも似た、ホール状に構えられた空間。前方には大型ホログラムスクリーンが設置されている。3,000人収容可能な巨大会議室には、第一課から第五課までの捜査官が一同に会していた。
前方左側の扉が開くと、公安庁局長・天宮碧葵が、捜査官の姿を見ることなくスクリーン前に入ってくる。捜査官達は立ち上がり、一斉に敬礼した。
「掛けたまえ」
冷めた声で言うと、捜査官達は一斉に着席した。
「諸君らも既に認識の通り、目下、新東京は未曾有の危機に貧している。公安庁の発足と国民管理システム導入*¹により、市民の"暴動"は限りなく発生し得ないとされてきた。したがって、現在の公安庁には、暴徒鎮圧に備えた人員も装備も無い。あまりにも平和が長過ぎた。現在、厚生省と自衛隊による特殊制圧部隊の編成、及び、国防ドローンを非殺傷鎮圧兵器に換装する作業が急ピッチに進められているが、事態は一刻を争う。それまでの間、諸君らに市民の安全を守る砦となってもらうしかない」
天宮は顔色を変えることなく、淡々と説明したが、一つの課に5〜7名の第一課から第五課までしかない刑事課で、都内全域の暴徒を鎮圧するのは現実的に不可能だった。
「問題の仮面だが、回収した物を解析したところ、装着者の生体情報を常に解析し、誤差0.000326%で発生させた逆位相を自身の生体情報に重ね合わせることで、生体情報を完全に相殺する。スキャニングによる照射波長の相殺で無い分、時間遅延、死角無く、装着者を"透明人間"とすることが可能だ。これに対し、最も有効的な手段は、電磁スタンバトンと電磁パルスグレネードだ。サージ電流による、仮面機能の停止で、従来通りエンフォーサーまたはアネスシーザー*²での執行が可能となる。ただし、グレネードの使用には、くれぐれも細心の注意を払うこと。迂闊な場所で電磁パルスを発生させれば、都市機能に重大な麻痺を及ぼすことになる。各課リーダーの指示により、班を編成し、虱潰しに鎮圧してもらう。時間がかかるし、危険も生じるが致し方ない。諸君らにこの街の未来がかかっている。よろしく頼む」
天宮が話し終えると、捜査官達は一斉に立ち上がり、動き出した。
ものの数分で人影は無くなり、3,000人規模のホールに残るのは熱気だけだった。
都内某ビル ワンフロア。
ビルのワンフロアにしては不相応な程、殺風景で何も無い一室。向い合わせのソファーがポツン置いてある。そこには、落ち着いた表情で本を読む、神宮那岐の姿があった。
「心配かい。劉睿泽」
本をパタリと閉じると、劉睿泽に目線を向けた。
「ええ、この街の未来がどうなってしまうのかと考えるだけで、不安にもなりますよ」
劉睿泽は、窓の外を見つめていた。まるで、今の社会を目に焼き付けているかのようだった。
「君のそういう普通なところ、いいと思う。僕も君も、ごく普通でありきたりな人間だ。そんな一般市民が、当たり前の自由を持ち、生きられる社会。僕はそういうのが好きなだけなんだ」
微かな笑みを浮かべると、新宮もまた窓の外に目をやった。
「ごく普通でありきたりな我々が、個人を監視する異常な社会に"犯罪"を仕掛ける───」
「"異常な社会"か。まるで小説のパロディーのようだな、この街は。人々の生活をより良くする為に、技術は発展し、発展した技術により人工知能を生み出し、ついには生み出された人工知能が生みの親である人類を監視するに至った。人々は疑うこと無く、精神、行動、思想、職業適性、生殖相性といったありとあらゆる人生の判断基準を委ね、結果でさえも享受した。システムという鋳型に押し込められ、根拠も無い判定に怯えながらね。もはや、システムの方が余程、人間らしいと言える」
呆れたように出る溜息をした新宮の面持ちは残念そうだった。
「たしかに、ディストピア小説のようだ。そんな"当たり前"の日常が壊されていくのを楽しむ奴もいる」
劉睿泽は、ピエロのメイクをした男を浮かべて言った。
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後部座席に乗っている、ピエロのメイクをした男は右肘を付き、夜の街を眺めていた。至る所で、自分を模した仮面達は暴れ、それに怯えた"善良な市民"は武器を手に取り反撃する。まるで映画のような光景に、幸福感に満たされ、にやけ顔を堪えきれず、嗤いは溢れ出ていた。その場で最も冷静且つ、最もまともに状況を見ていたのは、皮肉にも少年のような眼差しで、崩れゆく社会を愉しむ、この男であった。
ハーッと車窓に息をかけると、指で文字を書く。
『It's comedy』
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「彼のことだね。詩人・バイロンは『事実は小説より奇なり』。と言った。人々が自らの在り方を考えざる得なくなった社会で、社会の秩序が変わっていく様は、まさにこの言葉が当てはまる。さて、我々も行って確かめようではないか。知恵の保護者の心を」
新宮はゆっくりと立ち上がり、部屋の闇へと姿を消した。
都内某大通り。
街の主要幹線は交通規制が敷かれ、警邏車や刑務ドローンが縦横無尽に走っていた。更には、街の随所に展開されたホログラムが外出禁止を促しているが、暴徒と化した人々への効果は見られなかった。
「愛華、車を止めて警告よ」
梓は助手席の扉から半身を出し、エンフォーサーを向けた。その先にはピエロの仮面と暴徒と化した一般市民が乱闘を繰り広げていた。
「こちらは公安庁です。直ちに暴力行為を止め、両手を頭の後ろに組み地面に伏せてください」
愛華の警告も甲斐無く、狂気に支配された人々は、飢えた獣の如く、狂気をこちらへと向けてきた。
その様子に舌打ちする、梓。
「逆効果だね。でも、ここは地下電波施設の真上よ。EMPは使えない」
多勢の暴徒を前にしても、陽菜は冷静にホロキーボードをカタカタと打っていた。
「そうね。陽菜。策は無い?」
梓はエンフォーサーをレッグホルダーに格納すると、電磁スタンバトンを持ち出した。
「今、ミツバチにサージ電流放出機能を換装してるわ。10分、ううん、5分ちょうだい」
陽菜は視線を一瞬だけ、梓に向けた。
「了解よ。愛華。もう一度警告して」
梓は警邏車の前に立つと、スタンバトンを一度大きく振り下ろした。目に見えるほどの高圧電流がシャフトを流れる。
「こ、こちらは公安庁です。即時執行の許可が出ています。これ以上の暴動行為は、理由に関係無く処罰の対象になり、最悪の場合は命を落とす可能性があります。直ちに暴力行為を止め、両手を頭の後ろに組み地面に伏せてください」
愛華の警告は功を奏さず、狂気の牙は一気に振り向いた。
梓と愛華は互いにアイコンタクトを取ると、膨れ上がる狂気の奔流に走っていった。
各地で火が上がり、暴動は加速する中、空と遼子は内戦とも呼んでいい程の惨状に立っていた。何人もの暴徒が二人の足元で倒れ、その中にはサージ電流で無力化された後、エンフォーサーで執行されたであろう者までいた。
そんな二人の目には一人の男が映っていた。赤のスーツに身を包む男は、炎が上がる街の中、潰れた車の上で、踊っている。それを仮面の連中が取り囲み、まるで神の如く歓声を送っていた。
「本当にJOKERのワンシーンだな」
空は皮肉交じりでエンフォーサーを向けるが、やはり反応はしなかった。ピエロの男は戯けたように両手を肩の位置で天に向けた。それを見て、仮面の連中も嘲嗤う。
「登降の余地無しね。執行するわよ。空」
遼子はそう言うと、電磁パルスグレネードを潰れた車に向かって投げた。仮面の連中の足元に落ちると間もなく、サージ電流が彼らを襲い、仮面の効果を無力化した。すかさず、空と遼子はエンフォーサーで5、6人執行したが、やはり肝心のピエロには反応を示さない。しかし、エンフォーサーでは執行されないと高を括っていた仮面の連中には効果があり、"死"という一方的な暴力を前に腰を抜かす者、後退りする者が現れた。
その様子を見ていたピエロの男は、車から降りると胸ポケットから取り出したラガーナイフを、腰を抜かし怯えた仮面の一人の頭に突き刺した。
「違う。違う。そーじゃない。これからがパーティー。ショータイムさ」
ピエロの男は、突き付けたラガーナイフを引き抜くと、空に向かって投げつけた。血で真っ赤に光るナイフは赤い閃光となり、真っ直ぐ空の眉間に向かい風を切る。
空はスタンバトンで叩き付けるが、ピエロの男はそれを狙っていた。スタンバトンを振り下ろした右腕側は空の死角になっていた。ピエロの男は、疾風怒濤の勢いで死角に入り込むと、空の反応よりも早くラガーナイフを下から顔に向け突き上げる。
ポタポタと血が地面に落ちる。その血は空の右頬骨辺りから流れ出ていた。
ピエロの男は、空の足元で片膝をついている。
ラガーナイフを突き上げた刹那、遼子はピエロの男の膝を後ろから蹴り、刃の軌道を逸していた。
ピエロの男はゆっくり立ち上がると、ナイフを捨て、ボクサーのように重く鋭いパンチを繰り出してきた。空と遼子はシラットで応戦するも、2対1でも分が良いとは言えなかった。なぜなら、最初のパンチこそボクシングの技だったが、ロシアのシステマ、中国の太極拳、フィリピンのカリ、カンボジアのボッカタオ、ペルーのバッコム、タイのムエタイ、インドのカラリパヤット、ナイジェリアのダンベなど、世界中の危険な武術が区切り無く織り交ぜられ、繰り出される攻撃には隙が無く、武術と武術で一進一退の攻防を繰り返すしかなかった。
お互いに譲らぬ攻防だったが、体力はじわりじわりと削られていく。そんな一瞬をピエロの男は見逃さなかった。遼子が不意に見せた一瞬の隙は、攻撃の不発を生み、ピエロの男は遼子の腹部を下から肘で突き上げた。遼子は口から血を吐き、うつ伏せに倒れ込む。
ついに1対1となった、空とピエロの男。お互い息を吸い、吐くと同時に、空の右拳はピエロの男の左頬に入り、ピエロの男の右拳は空の左頬に入った。二人同時に血を吐くと、空はよろめきながら次の攻撃に移る。ピエロは胸ポケットから拳銃を取り出すと、空に向け発砲するが、その腕は空によって天に向けられていた。そして、組合い、睨み合う二人。
「お前、こちら側だな。俺と同じだ」
ピエロの男は一言告げた。その言葉に意表を突かれ、空は地面に倒される。上からピエロの男はのしかかり、何度も空を殴りつけた。何度も何度も殴られ、意識が遠のく中、左手に何かが触れる。電磁スタンバトンだった。高圧電流を帯びたスタンバトンをピエロの男に叩き付けると、ピエロの男は体制を崩し、今度は空がスタンバトンを突き立てようとする。
「目の前の命を虫螻程にも思っていないお前と一緒になんてされたく無いね」
ピエロの男は必死に防ごうとするも、上からの力に抗えず、鎖骨から高圧電流が流れた。
「逮捕する」
一言告げると、動かなくなったピエロの男の手首を手錠で固定すると、横に倒れ込んだ。息は荒く、意識が朦朧とする中、電磁パルスグレネードで無力化できなかった仮面の男達が、倒れている空と遼子に狂気を向けた。
「りょーちゃん…」
最後の力を振り絞り、遼子に手を伸ばす、空。しかし、ぼやけながらも映る遼子は、誰かの脚で遮られた。
「よく二人で頑張ったね」
その声は、聞き覚えのある声だった。
*¹ 国民管理システム:識別スキャナーで取得した生体情報を始めとした、国民のデータを管理するシステム。新東京全域を死角無くカバーしており、1秒間に68回、24時間体制で都民の生体情報をリアルタイムで記録管理している。
*² アネスシーザー:第四課以外の刑事課が所持する拳銃。即時執行を目的とし、殺傷能力のあるエンフォーサーに対し、アネスシーザーは制圧を目的とするため殺傷能力が無い。神経作用の麻酔で、撃たれた者は瞬間に意識が奪われる。