表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/251

第45話:バレンタインデーⅣ

その後も定期的に今自分がどこにいるのかを彩乃に報告をしたり、ちょっとした会話をしたりを繰り返していると駅前から乗ってきたタクシーが学校に到着した。


(何も考えずにここまでタクシーで来たけど普段こんなアホみたいに金を取る車に乗って学校なんて行かないし、そんなもん使ってたら母さんに怒られるからどうしてもって時は現金で払ってたけど ……今俺現金ないじゃん)


「2640円になります」


(ふざけんな。バスならここまで230円で済むぞ、おい。 ……待ち時間とかを考えれば少なく見積もっても30分以上は早く着いたけど)


「カードでお願いします」


(母さんにこのことがバレませんように)


なんてことを思っているうちに支払いが済んだので俺はカードを受け取りながら運転手さんにお礼を言い、自分の教室に向かって走り出した。






「なんで2年生の教室が3階にあって1年生の教室は2階にあるんだよ。普通逆だろうが、ボケ校長」


誰もいない廊下でそんな愚痴を言いながら前のドアから教室内に彩乃以外誰もいなことを確認しながらそこを走り抜け、そのまま遅刻ギリギリで滑り込むような感じで後ろのドアから入ると


「っ⁉ ………ビックリしたー」


「はぁ、はぁ、はぁ……私、メリーさん。今、彩乃の目の前にいるの。つってな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ