表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/251

第32話:その頃彩乃は

昨日は夜ご飯を食べた後思い切って一緒に夜の清水寺へ行こうと誘ってみたところ嫌な顔をされることもなく、私達の気が済むまでずっと付き合ってくれた。頑なに写真は撮らせてくれなかったけど。


しかし今の私達の関係からすれば大きすぎる一歩だし、ホテルに帰ってきてからは今回の件も含めたひーくんの話で盛り上がりすぎて気付けば夜中の3時を過ぎていた。


ちなみにひーくんとは他の人とは違う呼び方がいいと思った私が考えた一之瀬君の新しい呼び名である。


ということで遅くまで起きていた私達は朝の10時過ぎに起きて少ししてから昨日二人で考えた『ひーくんと合流する作戦』を実行すべく明日香が彼に電話掛けながらスピーカーにすると


『なに?』


「あっ、よーくんおはよう。ということで今どこにいるの?」


(なんだかモーニングコールみたいでいいなぁ。私も電話でひーくんにおはようって言いたい)


『なにがということでだよ。あと今は東京にいる』


「東京⁉ それって誰かと一緒にってこと?」


(東京⁉ 京都の間違いとかじゃなく本当に東京?)


『いや、一人だけど』


『すみません、お待たせしちゃって』


「(ちょっ、この女の人の声誰⁉ 明日香の知ってる人?)」


「(ううん、私も知らない。というかよーくんが私達以外の女の人と話してるところなんて一度も見たことないよ。……答えてくれるかは分からないけど一応聞いてみる?)」


「(私が直接聞くからちょっとスマホ貸して)」


そう言うと明日香は私に自分のスマホを手渡してくれたのでここは焦らずまずは朝の挨拶からと思ったのもつかの間


『悪いけど一回切るぞ。何か用事があるなら後で掛けなおすから適当にL○NEでも送っといてくれ』


「えっ⁉ あっ、ちょっ待ちなさ―――」


「「……………」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ