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第27話:文化祭 (上)

文化祭当日。うちのクラスはたこ焼きの屋台をするらしいが陽キャどもが勝手に盛り上がって、勝手に全部やってくれるようだがそれはどうでもいい。


問題は今年も朝早くから校長室に呼び出されただけでなく半強制的に女装させらていることである。


ちなみに今の俺の恰好は不思議の国のアリス風のメイド服 (袖は長袖だがスカート丈はギリ膝上)とそれっぽい靴に白のタイツ。それから茶髪のウィッグを被り、どこから連れてきたのかは知らないが去年と同じプロのメイクさんのおかげで化粧もバッチリ。超絶美少女♪


「じゃねえよ! なんで俺が二年連続でアンタの店の手伝いをするだけでなく、去年と同じ格好をさせられてんだよ!」


「まあまあ、そこは持ちつ持たれつというやつだろ……イチ?」


そう言いながら校長が招待客にのみ配られるカードを差し出してきたのでそれを受け取りながら


「チッ……。それで、今年の俺の仕事内容は? 去年と同じで無言で店先に突っ立って手でも振ってればいいのか?」


「その前にちょっと口を開けてくれないか?」


「ん? あー」


何がしたいのかは知らないが大人しく口を開けると、いつの間にか医療用のゴム手袋をした右手を人の口の中に突っ込んできただけではなく、そのまま前歯の裏に小さな何かを取り付けてきた。


「よしっと。ちょっと適当に喋ってみてくれないか?」


「おい! 人の歯に何つけやが………」


「今年はその可愛い声で接客も頼むよ、小倉朝日ちゃん」


おいおいマジかよ。実は阿○博士ってこの世に存在してたのか?

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