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第10話:その頃彩乃は

朝の会が終わってから一時間目が始まるまでの10分間。その間に次の授業の準備をしたり、友達と会話をしたりと人によって何をするかは様々だが、私はいつも通り前の席の明日香と喋っていた。


「それでね、……あっ、先生来ちゃった。またあとでね彩乃ちゃん」


「うん。じゃあ次の休み時間ね」


そう返事をすると明日香はいつも通り前を向き、日直の号令を静かに待ち始めた。ちなみにこれは今回だけ特別とか先生によってとかではなく、普通に毎回私達は先生が入ってきたら会話を止め静かにするようにしていたりする。まあこうやってごく一部の人達が黙ってもほとんどの人は喋り続けてるんだけどね。


そんなことを考えながら何となく今日の日直である一之瀬君の方をチラッと見てみると


(あれ? いつもは号令がかかるまでずっと本を読んでいるのに、今日は読んでない。……もしかしてタイミングが上手く掴めなくてずっとそれを伺ってる?)


(それになんだか緊張しているような。……ちょっと意外かも)


普段の姿からは中々想像できないものだったせいか、気付いたら私は毎時間そんな彼の横顔を盗み見していた。

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