第114話:ルール説明
『さぁさぁ例年通り校長先生からの確約も得たということで、お次はこの競技のルール説明へと移らせていただきま~す!』
「「「「「いえぇぇぇーい‼」」」」」
『まず今回の距離に関してですが今年は参加選手が男子だけということでしたので全員統一で10㎞です。また本競技に参加できるのはそれなりに体力のある生徒のみという暗黙の了解的なものがありますので改まって給水ポイントを用意しているわけではありませんが、念のため2㎞毎に先生方が立っていますので少しでも体調が怪しいと思ったら必ず声を掛けるようお願いします』
「「「「「………………」」」」」
『これも毎年恒例のこととはいえ、ここまで見事にシーンとされると結構心にきま―――』
『は~い、ここからは勝手に心が折れた部長に代わって私副部長の○○がルール説明の続きを行いたいと思いま~す!』
「「「「「うえぇぇぇーい‼」」」」」
『はいはい静粛に、静粛に。せ~~~の?』
「「「「「パン・パパパン‼」」」」」
『はい、ありがとうございま~す。からの早速ルール説明の続きを話させていただきますというこで、ここからは面倒くさいのでそれを箇条書きにしたものを用意してきましたのでこちらのモニターをご覧ください‼』
【体育祭最終競技:クラス代表マラソン大会のルール等について】
・今年も本物のテレビ局の人達がヘリコプターや車、あらかじめ決められた撮影ポイントにいるためそこからの映像をリアルタイムでこの大型モニターを通して見ることができる。
・選手と選手のパートナーとして選ばれている人には前もって通信用の機器とイヤホンが渡されている。
・選手のパートナーに関してはそれとは別にタブレットが渡されており、それには好きな走者の生映像を見ることができるだけでなく自分のクラスの選手が今どこにいて、他の選手達とはどれくらい離れているのかなどを好きに確認することが可能。
・つまりこのパートナーという存在はかなり重要な役割であり、既に勝負は始まっていると言っても過言ではない!
『って言ってもどうせ一年生以外は見てない&みんなが期待しているのはこれでしょ~? ということで隣のモニターにちゅうも~く‼』
【なんと今年は例の場所も生放送しちゃ……】
「「「「「おおっ?」」」」」
【いませんし、映像にも残さないようちゃんとお願いしてあります】
『はい、当たり前ですが今年もそこだけはシークレットゾーン&限られた人しか行くことが許されていない場所ということでどうしても気になる人、憧れている人はこのように何の努力もしてこなかったくせに何故か偉そうにブー、ブー文句を言っている三年生のようにならないよう頑張ってください。ということでお次は選手紹介へいきたいと思いま~す♪』