205/251
第111話:GW合宿二日目 (下-Ⅲ)
彩乃と付き合い始めたばかりの頃はどうしても余裕がなくなってしまい流れ的に……、みたいな時以外は結構彼女にリードというか主導権を握られていることが多かったもののようやくあれの感覚が戻り始めていた俺は時間が経つにつれて自然な形で自分の意識が役に入り込んでいく感覚とともに、この子をいじめたいという欲が沸き上がっていった結果が先ほどの
『(こんなエッチな子には…少しお仕置きが必要そうだな)』
というセリフだったのだが、これが例の感覚を完全に思い出す最後の引き金になったらしくそれを言ったとほぼ同時にワザと抱きしめる力を弱め、腰に回していた左手をそのまま上へスライドさせると何かを察したのか自分から上半身を離してきた。
その為再びお互いが見つめ合うような態勢になった状態で数秒ほどそれを続けてから
「どうした、そんなに物欲しそうな顔をして。さっきお前がねだってたキスでもしてほしいのか?」
次からのお話を『小説家になろう』に投稿すると規約に引っ掛かってしまう可能性があるためお休みです。