第110話:GW合宿二日目 (中) (彩乃視点-Ⅱ)
この二日間私にしてきたことに対する仕返しと丁度いい機会であるということで
『別に友達と遊んじゃダメとかそういうわけではないけど、その分私のことも相手してくれないと嫌なの!』
というこっちの気持ちを分かりやすく、でもちゃんとフォローができるような意地悪をした後ネタばらしをしてあげるとひーくんは何が起こったのか分からないといった顔をしながら、そして普段のカッコいい彼からは全く想像できない程可愛らしい声で
『………ふぇ?』
と返してきたためこちらもこの人と二人っきりの時にしか見せない特別な自分に意識を完全に切り替えてから
「だから、うーそ♡ ちゃんといつも通り私が塗ってあげるから目を瞑って♡」
まるで小さい子供を慰めてあげるような、でも私達にとってはこれも恋人としての一つの在り方として確立されているため自然な形でそう言ってあげると
「んん~~~っ!」
(彼が外で私に抱き着いてきているだけでなく、甘えたい時特有のお腹に自分の顔を埋めながら腰をギュッとしてくる方をしてきているってことは流石に今回のこれは少しやり過ぎだったみたいだね。………でもこういうひーくんも大好き♡)




