表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
謎な陰キャぼっち高校生の恋愛事情  作者: ITIRiN
高校3年生編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

188/251

第106話:その頃陽太は

合宿あるあるその3。いつもの練習とは比べ物にならないほどキツイけどなんだかんだでめちゃくちゃ楽しい。


ということで俺達は絶賛例のランニング中であり、当たり前かのように俺の横を涼しそうな顔で走っている寺嶋がいるのだがまだ4往復目のためかこちらもまだ余裕があるということで


「暑い、暑い、あつーい‼」


そう一人でキチガイみたいに叫びながら上半身裸の状態になるとたまたますれ違った一年生部員には驚かれたものの隣にいる体力お化けは大爆笑しながら


「お前は彼女ができても全然変わんねえな、ホント。ただの馬鹿」


「逆によくお前らはジャージを着たまま走ってられるよな。俺は絶対に無理だわ」


そんなこちらの声が聞こえていたのかのようなタイミングで後ろの方から


「ひゃっほーーー‼」


などという奇声を上げ始めたので二人でそちらを振り向いてみると、大学側からウチの部員以外は誰もいない長期休暇時限定で上半身裸で練習することの許可を取ってきた張本人こと向井がさっきまで着ていたであろう半袖をジャージを振り回しながらランニングを続けていた。


かと思えば今度はその隣を走っていた健太が手に持っていたタオルの端っこを握りしめ、それを頭の上で振り回しながら


「いえーーーい‼」


「ぶっはははは、やっぱこの部活最高だわ!」


そうテンションがバカ高い状態で言いながらもそろそろ折り返し地点に着いてしまうということでちゃんとジャージを着なおし、表面上だけは真面目そうな雰囲気を出しながら


「はい、ひーくん・寺嶋君はあと5往復。向井・菱沼はあと6往復。○○君達はあと7往復」


という彩乃の声を聞き流しながら女子マネ3人の横を馬鹿4人が通り過ぎるという面白すぎる光景に自分のことながら笑いそうになっているのを堪えると同時に己の意識をガラッと変え、平地で少しペースアップしてから上り坂へと突入した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ