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第8話:その頃彩乃は

四時間目の授業が終わるとそれぞれお弁当を鞄から出したり、食堂や購買へ友達と行ったりと動き出した中私は明日香と机をくっ付けて一緒にお弁当を食べていると


「そういえばさっきの自己紹介で彩乃ちゃんお料理が趣味って言ってたけど、このお弁当も自分で作ったの?」


「うん、そうだよ。って言っても毎日作ってるってのもあってたまに手抜きの時とかもあるけど、比較的今日のはまともかな」


「これで比較的まともって、本気でお弁当を作ったらいったいどんなのができるのさ⁉」


「別にそこまで劇的に変わるとかってわけじゃないけど、例えばここに色合いのためにブロッコリーを入れてるけど時間に余裕があればアスパラガスのベーコン巻きを入れたりとか、このウィンナーをたこさんウィンナーにするとか……そういうちょっとした手間を加えるくらいだよ」


(それに一人暮らしをしてるとどうしても夜ご飯のおかずが余っちゃったりして、それをちょっとオシャレに入れて誤魔化したりもするしね)


「それでも十分凄いよ。私なんて全然料理できないもん」


「料理自体はレシピ通りに作ればそうそう不味くなることはないから、もし興味があるならどうやったら見た目がよくなるかとかの勉強をした方がいいかもよ。やっぱりどんなに美味しいからって進められても見た目があれだとちょっと……ってなるでしょ?」


「確かにパンケーキ一つとってもお店によって全然見た目が違うし、雑誌とかに載ってる写真はどれも見た目が綺麗なものが多いかも」


ここで今どきのJKなんかはイ○スタ映えが~とか言いそうだが私と同じでそういうのには全く興味がないどころか、昨日なんか何回も写真を撮りなおしてる人を見て


『あんなことしてないで温かいうちに早く食べればいいのにね。プロのカメラマンでも目指してるのかな?』


と可愛らしい顔をしたままサラッと煽った時はつい笑ってしまった。

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