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第100話:新入部員勧誘 (中)
(あー、暇。暇すぎて、ひまわりになりそう☘︎)
なんてことを名簿に書かれた情報を元に提出用の資料を作成している彩乃を横目に考えていると、少し離れたところからこちらをチラチラと見ている五人組が目に入ってきた。
そのため暇つぶしを兼ねて陰キャぼっちお得意の情報収集をすることにした俺はさり気なくそちらに目をやりながら耳を澄ましてみると
「(あの茶髪でピンクのパーカーを着てる人、めっちゃ可愛くね?)」
「(ん、どこどこ?)」
「(ほら、あの子)」
「(あー、ソフトテニス部のところにいる人か)」
「(確かテニス部って男子しかなかったはずだから、もしかしなくても女子マネ……凄く可愛い年上のお姉さんでしかも女子マネ)」
「「「「「………………」」」」」
(どっちかいた方が女子も話し掛けやすいだろう云々ってことで彩乃が名簿管理をやることになったから俺も一緒にやることにしたけど、残りの二日間は部長の向井と副部長の須田にやらせよう)




