172/251
第99話:新入部員勧誘 (上)
新学期初日に倉科と仲良くなったらしい藤村が休み時間などにちょくちょくこっちに来ることはあれどあの日以来俺がアイツと喋った記憶は一度もない。
まあウチのクラスには他にも何人か女子がいるからそいつらと一緒にいたり、別のクラスの友達のところへ行ったりと結構忙しい奴なのでこちらが露骨に嫌っているとかでは………んー、僕まだ子供だからよく分かんな~い。
という悪ふざけは置いといて現在私がいったい何をしているかといいますと、学校の中庭にて絶賛新入部員勧誘中でございます。
つっても俺は彩乃と一緒に生徒会様が用意したパイプ椅子に座って向井が連れてきた新入生に自分の名前を名簿に書かせ、体験入部希望者には練習場所を口頭で教えるという超簡単なお仕事をしてるだけ。
つまりは今の俺は超絶暇であり、ぶっちゃけ新入部員とかどうでもいいから早く部活に行きたくて仕方ない状況である。
(あー、暇。暇すぎて、ひまわりになりそう☘︎)




