第79話:陰キャにとって○○○は吸血鬼にとっての教会と一緒
どこぞの馬鹿のケツを蹴っ飛ばした後倉科とど〇森について喋っていたところ、いきなり健太が騒ぎ出したりなんだりがあったものの取り敢えずここにいても暇だしどこかに行こうかとなったまではよかったのだが……
最近ス○バの新作フラペチーノが出ただの、これまた最近近くに店ができただのと話がポンポンと進んでいき
(ナ○トロコールドブリュームースフォームダークキャラメル。……これはちょっと飲んでみたい感があるけど今の状態で既に言えん、よし次。えーと……)
「さっきからスタバのメニューなんか見て何してんだ? というかお前が歩きスマホなんてしてるからどんどん二人に置いて行かれてるんだけど」
「五月蠅い。俺は今噛まずに言えそうな呪文を探してるんだからちょっと黙ってろ」
「ぶっははは、呪文って。確かにメニューによってはそういうのもあるけど、普通にカプチーノとかもあるんだからそっちにすればいいじゃんか」
「チッ、俺も生クリームを飲んでみたいの! そして入れ物に絵を描かれたいの‼」
「ぎゃははは、フラペチーノも飲んだことないとかどこの田舎出身だよ」
(出たよ陰でも陽でもない一般人が。俺みたいな陰キャにとってス○バは吸血鬼にとっての教会みたいな場所とも知らずに馬鹿にしやがって)




