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第63話:色々ともう限界 (彩乃視点)
(私のひーくんが凄い急成長をしたかも⁉)
ということでそれを確認すべく私は嬉し過ぎて再び抱き着きたいのをグッと我慢し
「プレゼントを貰った側でこれを聞くのはちょっと失礼かもだけど、解説をお願いしてもいい?」
「家の鍵はまあ説明しなくても分かるとして今俺が住んでいる家にはトイレと洗面所以外にも鍵を閉められる部屋が三つあって、一つが夫婦寝室的な部屋。そしてもう二つが子供部屋的なところなんだけど既に一つは俺が使っているからもう一つはその……ウチに泊まりに来た時はそこを使ってもらって」
「もらって?」
「将来的には一緒に住みたいのと、この券は絶対に彩乃と別れないっていう自信があるから、だから有効期限・使用回数ともに∞にした。終わり」
恐らく照れ隠しで最後に『終わり』と言ったのだろうがその言葉を聞いた瞬間私は
(もう無理、限界‼)
「……さっき私が抱き着いた時にひーくんの服がちょっとズレちゃったみたいだから直してあげる」




