076 ダンジョンマスター・マナト監修『だれでもできるダンジョン創造』
ぶっちゃけ満場一致でSKIP一択だった。
この手のアプリで一番めんどくさいのは、やはりチュートリアルだろう。
初見でマニュアルも読まずに、とりあえず始めちゃう初心者なら、
操作を教えてくれるチュートリアルは必須だが、
俺はマニュアルを熟読し、マニュアル要らずの『攻略本』まで持っている。
正直チュートリアル項目に熱意を燃やした時点で、既にSKIPする気満々だった。
遊び前提のネット版は、チュートリアルに達成報酬が用意されているようだが、
実用前提の完全版では、その報酬が標準で適用されており、SKIP可能なのだ。
それでなくても、愚直にチュートリアルを進めていたら、
俺は途中で確実に飽きる自信がある。
俺ですら飽きるのだから、5歳の男の子ではそりゃ絶対、途中で飽きるだろよ…
とにかくこれで、5歳児の途中放棄のチュートリアルは完結だ。
だがしかし、俺達の巣窟都市の戦いはこれからだ!
改めて、メニュー項目の中の“管理”にある施設の診断プログラムを起動した。
---------------
メイン動力:正常稼働中
管制部 :正常稼働中
ポータル :全損
ナノマシン:全損
中枢部 :正常稼働中
素材残存量
ナノマシン素材:1000%
ダンジョン素材:1000%
エネミー素材:1000%
アイテム素材:1000%
---------------
《完コピ》交換したところは、全部正常稼働中だ。
手を付けていないポータルの修復とナノマシンの補充から始めるか。
素材も足らなくなったらまた《完コピ》で補充すればいいだろう。
--------------
ワープ経路
管制部:
ポータル:接続
ダンジョン:遮断
中枢部:
ポータル:遮断
第一迷路:遮断
ポータル:
管制部:遮断
中枢部:遮断
第一迷路:遮断
--------------
繰り返しになるが、本来は管制部を推奨場所であるポータル内に設置し、
ワープが使用不能になった場合に備えて、
ワープを使わずとも出入り可能にするべきなのだろうが、
それは逆に、ポータルに居るひとは誰でも管制部に入れてしまうことを意味する。
幸い俺には転移門があるから、移動には困らない。
今はポータルと第一迷路を接続するだけでいいだろう。
中枢部で生成したものを第一迷路に送り込む経路がないから
これも接続が必要だな。
続いて施設全図を細かく見ていこう。
ポータル部分をそのまま自警団詰所に利用すれば、
ダンジョン管理が簡単になるかもしれない。
ポータル内部を都合のいい形に造成して、オッサンに提案しよう。
いや、ここは遺跡である以上街のものだ。町長の許可が必要か…
気は進まないがオネーサマに遭いに逝…じゃなかった、会いに行くしかないかな…
内装が真新しいと怪しすぎるので、見た目は遺跡風に古くなった感じで、
適当に瓦礫を転がしておこう。
ダンジョンの出入りを管理しやすいように、ポータルに入ってすぐのところに
企業のエントランス受付とか、テーマパークのカウンターみたいなのを
設置しておけばいいかな?
管制部設置推奨場所は、小分けにしてダンジョン入り口にしてしまおうかな…
それとも自警団員の宿直室でも作るか…
その辺は追々考えてみよう。
----------------------------------
迷路・迷宮生成状況
第一ブロック:
第一迷路:
自然洞窟型:一階層。分岐数 0。部屋数1。全長1㎞。面積1㎢。ボス無し。
二階層。分岐数 0。部屋数1。全長1㎞。面積1㎢。ボス無し。
----------------------------------
ディスプレイにダンジョンの内部映像を表示して確認してみたが、
広大な空間がそこにあるだけだった。
これをいかにもな洞窟状に形成しなおして、部屋や通路分岐を適当に増やし、
いわゆるエンカウントエネミーを放流する必要がある。
生成可能なエネミーリストを表示しながら考えていけばいい。
低層階はコウモリやネズミの野生動物系あたりを想定しておこう。
これらが常時居れば野盗が住み着くことはないだろう。
下に行くにしたがってゴブリンやらスライムやらの
メジャーな魔物を増やしていこう。




