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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
918/1017

792 フカシの世界

※前回までの女神末


どうやら《らび・らいふ》には

『不可視化』だけでなく

『不可触化』の魔法もかかっているらしいのだが……

ところで……


そもそもなんでそんな魔法がかかってるんだ?


いや……

『オーナー殿が盗難防止の目的で

 《らび・らいふ》を魔法で見えなくした』

……ってコトならわかるんだけどさ?


でもそれなら

さっき(【691】)『手鏡』(【俯瞰】)を使った時に

『なぜ見える? 魔法が解けたのか?』

って感じになるハズだけど

でも実際はそんなコトなかったから

多分魔法をかけたのはオーナー殿じゃない……


じゃあ誰が? と言うと

それは……ズバリ! サブマスじゃね?


だってほら!

同じく『手鏡』(【俯瞰】)見たときにアイツ……

『なぜ《らび・らいふ》がそこにある……?』

とか言ってたじゃん?


これってつまり、アイツにしてみれば

見えるハズないと思ってたんだろうさ!


とはいえ

でもじゃあなんでアイツは

こんな魔法をかけたんだ……?


『マナトさま。

 それはもしかすると……

 【《らび・らいふ》は持ち去られた】

 ……と装うため(・・・・)ではないでしょうか?』


うん? 装う()()……?

ミラ? それはどういうコトかな?


『サブマスは……

 【オーナー殿の御先祖と同じ方法で

  《らび・らいふ》を『あの部屋(孤児院地下)』から奪還した】

 などと言ってはおりますが

 【『あの部屋』から持ち去った】とは言ってません。


 つまりサブマスは本当は……

 《らび・らいふ》の奪還は試みたものの

 されど『あの部屋』から持ち去るまでには

 至れなかったのではないでしょうか?』


……ナンダッテェ!?

つまりアイツってば

実は奪還に失敗していたってのか?


『とはいえサブマスもタダでは終わらずに……


 《らび・らいふ》を『不可視化魔法(インビジブル)』で

 【誰にも見えなく(使えなく)する】ことで

 さも『あの部屋』から

 持ち去ったかのように装うとともに

 それを以て『奪還成功』とした……


 ……これが真実だったのです!』


ナナナ、ナンダッテェ!!

それじゃあサブマスの言う

『《らび・らいふ》強奪の手口』って……

まさかの【見えなくしただけ】だってのか?!


うーん……

真実はまさかの……

不可視(フカシ)』じゃなくて『嘘偽り(フカシ)』だったとは……

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