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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
904/1016

780 夢幻のごとくなり

※前回までの女神末


オーナー殿の御先祖とコイツ(サブマス)にまつわる衝撃の真実を

そろそろオーナー殿も知っておくべきと

その内容をそれとなく……

誰が何と言っても『それとなく』伝えてみたのだが

それを聞いたオーナー殿は衝撃を受けるどころか……

「……『サイコさん一族』こそが

 《らび・らいふ》を代々受け継ぐ真の一族で

 なのにワシの御先祖が

 『サイコさん』から《らび・らいふ》を奪い取り

 それを『ワシの一族』が代々受け継いできたことにして

 『護り手の一族』をでっちあげた……とな?


 そしてその《らび・らいふ》は

 『サイコさん』がもう既に

 ワシの孤児院跡地から奪い返した後だ……とな?


 ……はっはっは!

 何を言い出すかと思えば

 そのような与太話……到底信じられんな!」


などとオーナー殿ってば

俺の伝えた『それとなく』を全く信じていない御様子……

そして話を信じるどころか……


「やはりこれも『明晰夢』の中の出来事なのだろう?」


……などとオーナー殿ってば

『あれもこれも夢の中の出来事』としか認識してくれない……


だがこれは

最初にオーナー殿をココに連れてきた際に

『これは明晰夢なんだぜ!』

とか誤魔化しちゃったのが原因か?


いや、どっちかというと……

【あまりにも衝撃的な真実すぎて

 信じたくなくて『夢の中の出来事』にしておきたい】

……と言った方が正しいのかな?


だがオーナー殿?

残念ながら、これは現実でこれが真実なんだ……


「いーや、信じられんな!

 仮にマナト殿の話が現実の真実だったとして……

 それを語るのが

 何故に『サイコさん』ではなくケンオーなのだ?」


そりゃだって……

このケンオーは中身がサイコさんだから――


――いや

オーナー殿はその事実さえも知らないんだったな……


「それに……だ。

 これが現実だというのなら

 そもそも何故に今、目の前にケンオーが

 かつての姿のままで居るというのだ?」


そしてオーナー殿にとってのケンオーは

かつて獣化病を発症して以降

常にオーナー殿のそばにいる一匹のリスだったっけ……


そのケンオーが目の前にヒトの姿でいるというのも

オーナー殿が

『全て夢の出来事』と認識する理由になっている模様……


「とにかく!

 ワシに『これが真実だ』と信じさせたいなら……

 ……証拠を出してもらおうか!」


な、なにぃ!? 『証拠を出せ』だとぉう?!

ジーク:なんかオーナー殿が『刑事モノ』みたいなこと言いだしたッス

マナト:それも『追い詰められた犯人』みたいなセリフな

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