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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
898/1015

779裏-2 とあるサブマスの追憶

※前回までのおもひでずたぼろ


【英知】の(オーナーの)アヤツ(曾祖父)』ときたら……


【こうすることこそ一番お前の目的通りになる方法だ!】


……などという書置きを残して

《らび・らいふ》とともに忽然と姿をくらましたのだ!

オノレ! アヤツめ!! 騙された!!!


アヤツが吾輩の《らび・らいふ》の使用を

邪魔するどころかむしろ協力的だったのは

吾輩から《らび・らいふ》を奪うためで

そしてその手口は?というと

【魔法か魔道具】を用いて《らび・らいふ》を『収納』し

これまた【魔法か魔道具】を用いて逃げ去ったに違いない!


そう結論付けた吾輩は

『オノレ逃がしてなるモノか!』と

急いでアヤツの住まいに向かったら

意外にもアヤツは逃げも隠れもしておらず

むしろ堂々と吾輩を迎え入れたのだ!

オノレ小癪な……


吾輩は開口一番

《らび・らいふ》の行方を問いただしたが

アヤツときたら『知らぬ存ぜぬ』を繰り返し

さらには

『吾輩の邸宅になど来ていない』

『そもそも本当に《らび・らいふ》などあったのか?』

などと言いだして……

ついには

『それでもアヤツが持ち去ったと言うならば

 【アヤツが吾輩の邸宅の管制部に行き

  《らび・らいふ》とともに消えたという証拠】を示せ』

……的なコトをのたまう始末……

オノレこの古狸めがいけしゃあしゃあと……


だが確かに当時の吾輩は

『【魔法か魔道具】を用いた』などという

【至極曖昧な推理に基づく主張】しかできておらず

ならば当然

【推理を裏付ける証拠】など示せるはずもなく

結局吾輩はその場をすごすごと立ち去る他なかった……


その後吾輩は『推理を事実に昇華する』べく

懸命に【推理を裏付ける証拠】を探し続け

なんやかんやで長い年月が過ぎ

遂に吾輩が

『アヤツが《らび・らいふ》とともに手口はコレだ!』

と言える事実に辿り着き

『これでアヤツを断罪できるぞ!』

と意気込んだ頃には時すでに遅し……


アヤツはとうの昔に天寿を全うし

『アヤツの一族』の当代は

アヤツの孫(オーナーの父)』へと代替わりしている程に年月が過ぎていて……

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