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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
892/1017

緊急特番 確固たる証拠を出してみろ!

※前回までの女神末


やいこらサブマスター!

【それでもやっぱり

 『オーナー殿の御先祖』が《らび・らいふ》を奪った】

というのなら……

確固たる証拠を出してもらおうか!

「証拠を出せ……だと?」


そう……証拠だよ、証拠!

このまま【奪った奪ってない】と

いつまでも言い合っても埒が明かないし

ならばそろそろ確固たる証拠を出してもらいたいもんだ。


……まぁそうは言っても

コイツに証拠なんて出せるワケないだろうけどな!


だって

【『オーナー殿の御先祖』が《らび・らいふ》を奪った】

という証拠があるならば……


【じゃあなんで『コイツの御先祖』は証拠があるのに

 『オーナー殿の御先祖』から

 《らび・らいふ》を奪い返すことなく放置してた?】


……って話になるもんなぁ?


「ところがどっこい証拠なら……

 ちゃんと防犯カメラの証拠映像が残っているぞ?」


……なんだとぉ!? 証拠があるぅ?!

っていうか……ちょっと待てぇい!

皆さんお忘れかと思うが

この世界は一応『剣と魔法のファンタジー世界』なんだぜ?

なのに『防犯カメラ』なんていう

『現代カガクの産物』を出してくるとか……コイツ、ズルくね?


『いやマナト……大丈夫?

 ギネス級の超巨大なブーメランがブッ刺さってるよ?』


Oh……

ブーメランに続いて【英知】のツッコミもブッ刺さったぜ……


それはさておき

その証拠映像とやらは

学長席の端末で簡単に観れるというので

早速その映像を観てみると……


……なんということでしょう!

恐らく『オーナー殿の御先祖』なのだろう人物が

『巨大な部屋』であるはずの

『《らび・らいふ》の管制部』を

あれよと言う間に解体し

その全てのパーツをポケットに――

――おそらく無限収納なのだろう――

――次から次へとポケットに

それはもう無造作にひょいひょいと放りこむと

悠然とその場を立ち去ったのだ!


その所要時間たるや……たったの十数秒!

なるほど……これは確かにコイツの言う通り……


【『オーナー殿の御先祖』が

 『なんやかんや』で大規模工事を行うどころか

 『()()()()()()()()』に《らび・らいふ》を管制部丸ごと(・・・・・・)……

 『コイツ等の邸《どっかその辺》』から()っていった】


……ことを示す動かぬ証拠だなぁ……

ってかマジか! やっべぇな……


これほど鮮明な証拠映像を出されては

さすがに俺も反論できない……って、アレ?


なんかこの映像のタイムスタンプ(作成・更新日時)って……今日の日付(・・・・・)じゃね?


「ほう? そこに気が付くとは……

 さすがはソナタ(マナト)、リケジョを名乗るだけある!」


いやぁそれほどでもぉ~……じゃなくてだな!

つまり、この映像ってもしかして……?


「 そう!

 何を隠そうこの映像は……

 今話題の生成AIで作ったディープフェイクなのである!」


あー、生成AIね……って、うをぉいコラぁ!

『ディープフェイクである!』……じゃねぇんだよ!

フェイク映像を証拠に出すとか

テメェ、そんなことが許されると思ってんのか!?


「……ところがどっこい今日はそれが許される日なのだろう?」


今日は許される……だと?

……あ、そうか!

今日ってばエイプリルフールか!

ならば確かにフェイクが許される日だなぁ……

ちくせう! コイツぁ一本取られたぜ……

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