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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
890/1014

773 証明

※前回までの女神末


【オーナー殿の《らび・らいふ》は

どっかその辺から拾ってきたモノで

奪われたというのはコイツの勘違いである!】


というコトの真相(リアルガチ)について

その根拠を俺が懇切丁寧に説明したのだが……

「吾輩の勘違い……だと?

 キサマ、ふざけるのもいい加減にしておけよ?」


……をっと!

俺の懇切丁寧な説明がサブマスターの気に障ったようだ……


俺はいつでもいい加減……じゃなくて

ふざけてなんかないやい!

いたって大真面目に言ってるんだぜ!


「大真面目だと?

 『どっかその辺から拾ってきた』

 とか言うたわごとのどこが大真面目か?!


そんなこと言われても

オーナー殿の御先祖に《らび・らいふ》を奪うのは

『フツーに無理』って なったじゃん?


それでも現当代であるオーナー殿が

『《らび・らいふ》は先祖代々引き継いできた』

と言っているのもウソの無い事実なワケで……


ならもう

【その引き継いできたモノは

 オーナー殿の御先祖が『どっかその辺』から拾ってきた】

としか言いようがないじゃん?


「だからと言って《らび・らいふ》が

 どっかその辺に落ちてるワケが無かろうが!」


「ほほう?

 サブマスターがそこまで言うからには……

 【《らび・らいふ》は

  絶対(・・)()『どっかその辺』には落ちてない】

 と証明できるんだろうな?」


「な、なんだと?!」


できるワケないよなぁ……

だってコレ、無いものを無いと証明する……

所謂【悪魔の証明】なんだもん!


「ぐぬぬ……いいだろう!

 【『ソヤツめ(オーナー)の御先祖』は

  《らび・らいふ》を『どっかその辺』から拾ってきた】

 ……と認めてやろう!」


よぉし!勝っ――


「おっと! ソナタ……『勝った』などと思うのはまだ早いぞ?」


――なんだと?


「ソナタの言い分を認める代わりに……吾輩も言わせてもらおう!」


ほう? 何を言うって言うんだ?


「それはだな……ズバリ!

 【ソヤツめ(オーナー)の御先祖が《らび・らいふ》を 奪うのは『フツーに無理』】


  などと言うのはソナタの勘違い(・・・)である!」


なんと! 勘違い返し……だと?!

何をどうすりゃそんなことになるってんだYo?!


「……なぜならソヤツめ(オーナー)の御先祖は……

 『なんかかんや(・・・・・・)』して『フツーに無理』を覆したからだ!」


な、なんやかんやは……なんやかんやですぅ?!

……って言うてる場合かぁ!

つまりどういうことだってばよ!?


「……つまりソヤツめの御先祖は

  『なんやかんや』でソナタの言う大規模工事を行うどころか

 『()()()()()()()()』に《らび・らいふ》を管制部丸ごと(・・・・・・)……

 『我が一族の邸(どっかその辺)』から()っていった!……と言うワケだ!」


……なにぃ!?

……『なんやかんや』を二度も言った……じゃねぇや!!

【『コイツ等の所(どっかその辺)』から()った】……だとぉ!?


「おや?

 先ほど我輩が認めたソナタの言い分と

 同じ文言になったようだなぁ!」


あ、ホントだぁ♪……じゃねえよ!

文言は同じでも意味が真逆じゃねーか!

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