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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
880/1015

763 終コイツの正体

※前回までの女神末


『コイツ』こと『サブマスター』がホントに『ケンオー』なのか?

そして

『コイツ』がホントに『ケンオー』なのだとしたら

その見た目がなぜ『若かりし頃』のままなのか?


等々と、とにかくいろいろ考えなきゃならんのだが

俺はか(なんか)んがえる(めんどく)のをやめた(なってきた)

ところで……

『サブマスター』が『ケンオー』だったなら……


やったぜ【英知】よ!

長年(・・)の謎だったことが一つ解明されたんだ!


『え? そんな大層な謎なんてあったかな…?

 まぁいいや、一応聞くだけ聞いてみよう。

 マナト? 一体どんな謎が解明されたんだい?』


それはだな……

【『学長』と『ケンオー』の逢瀬の時間が見当たらない】

という【かねて(『486』)からの謎】が

【『ワープドア』を使えばどうとでもなる】と解明――


『……やっぱり大層な謎(どうでも)じゃ(いい)なかった(謎だった)……』


――をいこら! どうでもいいとかいうな!


『だって解明すべき謎は他にもいっぱいあるじゃないか?』


にゃにをぅ?!

他にどんな謎があっけ?


『やれやれ……

 キミってばホントに考えるのをやめてるんだね……

 いいかい?

 さっきオーナーがコイツのことを『ケンオー』と呼んだ時

 僕は『サイクローン』って呼んだんだよ?』


皆さんお忘れかと思うが

『サイクローン』とは……

サイコさん(学長の父上)』が《らび・らいふ》で生み出した

『サイコさんのクローン』の失敗作(・・・)

見た目は『ケンオー』中身は『サイコさん』……

そしてその正体は『ナニカの悪魔』という()の存在だ!


『ほらね? 自分で『謎』って言っちゃってるじゃないか……』


をっと!

うっかり『解明すべき謎』を掘り起こしてしまった……


『むしろソレを埋めたまま忘れようとするキミの気が知れない……』


う、うるさいな!

埋めたままなのは認めるけど

決して忘れよう(・・)とはしてないんだからねっっ!


『……………本当は?』


……ごめんなさい。

忘れよう(・・)とするまでもなく完全に忘れ去って(・・・)ました……


『……重ね重ねキミってやつは本当に……』


うっさいうっさい!

ちゃんとくっきり思い出したんだからもういいだろう?


『……ちなみにさっき学長は

 コイツのことを『ケンオー』ではなく

 『おとうさま』って呼んでたんだけど……どう思う?』


なんだと……?

それってばつまり学長は

『サイクローン』の正体を知っている……?

それはつまり……


やったぜ【英知】よ!

長年(・・)の謎だったことがまた(・・)一つ解明されたんだ!


また(・・)それか……

 今度も一応聞くだけ聞くけど……何?』


それはだな……

【学長はケンオーの正体が

 『サイクローン』だっと知っていたか?】

という【519 長年の謎】が

【学長は知っていた】と解明された――って、ちょっと待て!


それってば……

【『坊ケンオー』が

 『学長』と『おとうさま』のインブリード(近親交配種)である】

……という事実を学長が知っていたということに……


イカン!イカンぞ!

そんな倫理観ガン無視の背徳展開の到来に

俺が内心はもちろん全身でもガクブルしていると――


「……何を想像しているのか

 全くもって皆目見当もつかんが

 それでも一応言っておく……

 決してそんな由々しき展開になることはないだろう……」


――そ、そうか?

ならよかったホッとした……って、え?


そんな言葉を俺にかけてきたのは誰あろう……

『サブマスターでケンオーなサイクローンのおとうさま』

……だったのだ!

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