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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第二章
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069 3Dプリンター起動

さすがにスパコンの修理なんて無理だなぁ…

そんなことを考えていたら、ミラの冷静な一言が放たれた。


「設置直後の核を【俯瞰】で映像化して《完コピ》してはいかがでしょうか」


頼れる美人秘書(クールビューティ)よ!

よくぞ戻ってきた!もう会えないかと思ってた!


確かに、修理が無理なら丸ごと替えればいいじゃない!

早速古い核をポーチに…入れられないから〔オネーサマの愛〕で包もう。

〔オネーサマの愛〕内包魔法〔物置〕にはドーム球場一個分の収納力がある。


【俯瞰】映像に設置された直後の核を表示させ《完コピ》を行使…と。

いっそのこと、コンソールとディスプレイも《完コピ》してしまおう!


<任意の設置予定場所に《完コピ》します。

 《完コピ》開始後の設置場所の変更はできません。

 《完コピ》を開始します…完了予想時間…>


設置予定場所に、透明なスパコンとコンソールとディスプレイが見えた。

俺にしか見えない、完了予想の幻影だ。

うわ…すごく時間がかかるよこれ…


しばらく暇な時間ができたので、

暇つぶしに前から気になっていた謎を解き明かすか…


その謎というのは

「オネーサマがなぜ停電対策の魔法を知ってるんだろう」

ということだ。


…いや、オネーサマならこの遺跡が『遺跡になる前から』知ってるって

言い出しかねないな…

それどころか、むしろ『オネーサマが遺跡を作った』でも驚かない自信がある。


…謎が簡単に解き明かされてしまった…


「お言葉ですが、一切解き明かされておりません」


うん、久しぶりに帰ってきた、我が秘書がクールすぎてつらい…

ミラ先生のがノリ的に悪くな…いや、耐久性に問題あり(すぐぶっ壊れる)か…

上手いこと間を取るには…

ああ、おるとろすを装備(だっこ)させれば少しは耐久性が…

いや、鋭い眼光と微笑ましいスネ顔になるだけだった。


「ところでマナトさま?」

「うん?」

「青狸の心臓の原子ろ設定無くなったのご存知ですか?」

「何それ知らない!」

「某国の原発事故の影響だそうです」

「あー…それじゃしょうがないな…」


などとミラとメタい会話で時間をつなぐが

まだまだ当分は暇だな…アニーも呼んでくるか…


俺がこの場を離れようとしたら、《完コピ》が中断しかけた。

どうも、俺が設置予測幻影の近くから離れると中断するようだ。


ミラにアニーを連れて来てもらうことにした。


そう言えば、気になるものがあったっけ…

俺はワープパネルの付いてない扉に視線を向けた。


こういうのは不用意に開けるとひどい目に遭うフラグが立つ。

俺は慎重に扉を開けることなく【俯瞰】した。


はいそこ!いくじなしとか言わない!

ほ…ほら、俺は《完コピ》で動けないんだよ!


【俯瞰】で見ると、なんかよくわからない機械が数台置いてあるな…

これもぶっ壊れてそうだし、一応《完コピ》交換だな。

また《完コピ》完了時間が伸びるが仕方ない。

〔物置〕を設置予定場所に指定して《完コピ》しておいて、

交換はミラが戻ってからにしよう。

ひとりで動き回ってフラグを立てる必要(勇気)はない。


そのミラの戻りが遅い。

なんとなく嫌な予感がして【俯瞰】してみたら案の定、

ミラ()()が軽くぶっ壊れていた。

どうやら、本宅に戻るとすぐに、よせばいいのに、

おるとろすとアニーに見せびらかそうとしたようだ。


…こりゃしばらく戻ってこないな…

何のためにアニーを呼びにやらせたんだっけ…


俺は決定的になった長時間の孤独を覚悟して、【俯瞰】アニメを観始めた。


ポケットにはでかすぎるものを引き継いだ女の子が、巨大ダンゴムシと心通わせ、

海賊王に俺はなりそうな声した少年が、海賊にはならないよと衝撃発言した後に、

5月の姉妹がバスで病院に行く途中、空に舞う蛍の群れを空飛ぶデッキブラシで

追い回し終わったころ、

ようやくミラがアニーを連れて、戻ってきた。


孤独の時間がようやく終わると喜んだ瞬間に《完コピ》が完了した。


…思い出した。暇つぶしのためにアニーを呼びにやらせたんだった。

暇つぶしの時間が終わったけど…


ついでにオネーサマの謎も解決しなかった…

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