068 さよならミラ先生
その空間はSF映画のコンソールルームのようになっていた。
結構な大きさのディスプレイ。対して簡素なボタン類。
そして思った以上に大きな核が数台設置されている。
おそらくこれら全てでワンセットなのだろう。
これは確かに移設不可能だな…
コンソールに向かって後ろ側に扉があり、ワープパネルが確認できる。
【俯瞰】の簡易画像の“←ココ”に間違いないだろう。
正面側にも扉があるが、こちらにはワープパネルは無く、
【俯瞰】で見る限り扉の向こう側に生命反応も無いようだ。
扉の向こう側も気になるが、今は核の事を考えよう。
遺跡からの魔力供給…おそらく電力供給だろう…が絶えてるのは、
供給源に問題があるのか、供給経路に問題があるのか…
どちらにしても究明は容易ではないだろう。
その原因究明をするよりは、とりあえずそれっぽいのを【創成】して
手っ取り早く電力供給してみよう。
はいそこ!
どっかの元タカラジェンヌみたいに「あきらめないで!」とか言わない!
<青狸の心臓:【創成】成功しました。核に直結し電力供給を開始します>
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青狸の心臓:あらゆる物質を原子力エネルギーに変換する、動力ろ
核廃棄物や放射能を一切発生させないのでクリーンで安全
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………
……
…
「マナトくん…何も起きないじゃないですかぁ!」
ミラ先生の口調が完璧だ!
だが、すまん…そのノリもう終わったんだ…
「マナトさま、大変失礼いたしました」
ミラがいつもの服装に着替えながら頭の中を切り替える。
あぁ…名残惜し気に女教師三点セットを見つめるんじゃない!
うちに帰ったら、また着ていいから!
ついでに先生口調追加の四点セットで!
なんなら、娘さんが暇な時にでも見せびらかしに行けばいいから!
…その後、娘さんに怒られるの俺だけど。
ミラは、意を決して三点セットから【俯瞰】映像に目を移し、しばらく考えた後、
「核自体がぶっ壊れてるんじゃないですか?」
と教えてくれた。
ミラ先生の名残が口調に…
これはこれで、わるくないからまあいいや。
なるほど、古代のスパコンが壊れてないわけがないわな。
「ところでミラ、いま三点セット消えたんだけど何した?
〔物置〕に入れるのとはなんか違ったような感じがしたんだが」
「〔オネーサマの愛〕に〔衣装室〕という衣類収納系生活魔法がありますよ?」
〔オネーサマの愛〕には、そんなものまであるのか!
今度〔オネーサマの愛〕とじっくり向き合ってみようかな…
なんか色々と怖いので、いまだに〔オネーサマの愛〕から目をそらしている。
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〔衣装室〕:某世界最大所属数のアイドルグループ、全員分の収納力で
虫食いやカビから、大事な衣類やタンス預金を守ります
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無駄に収納力、多!!!2018年12月時点でも792人分かよ!
しかも792着って意味じゃないよ!
一人当たり数百着計算だよ!
下手すると〔物置〕より収納できそうだよ!
誰がそんなに服持つんだよ!
一生かけても着こなせないよ!
そして衣類収納なのにタンス預金対応なのかよ?!
まぁそんなことよりも今はスパコンだな。
パソコンの自作ならそこそこ自信がある。
だが、さすがにスパコンの修理なんて無理だなぁ…




