697裏 見えてきた真実
※前回までの女神末
マナト殿はこう言った……
「『ワシは『始モブ』に
『入学すっ飛ばし』の件を確かに伝えた』と言ってみろ」
……と。
それを言われたワシはオーナーじゃよ!
さて、それはさておき
確かにワシはここまでマナト殿の言う通り
『伝えるコトになっている』とは何度も言ってきたが
『伝えた』とは一度も言ってない……
だからマナト殿は
『ワシが『伝えてない』のだろう』
とでも考えておるのだろうが……
だがしかし!
ワシは『伝えてない』とも言ってないのだがなぁ……
つまり……そう! 今こそ言おう!
「ワシはアヤツに
『入学すっ飛ばし』のことは……確かに伝えているのだよ!」
「なん……だと……!!
……マジか! 嘘じゃない……だと……?」
そう……残念ながら嘘ではないのだよ!
そして今……ハッキリと思い出したぞ!
アヤツにそれをどう伝えたか?……をな!
これはワシがアヤツを指名依頼した時のことだ――
――その時点ではまだ
依頼が受託されるかわからん段階だったので
ワシはアヤツに――
――『詳しい説明は受託後に……』というつもりで――
――とりあえず依頼内容のさわりのみを
それはもう極めて簡素に説明するに留めたのだが
アヤツは、そのさわりのみを聞いただけで……
『……え?
あの『冒険者専門学校』の【卒業生になってくれ】だって?
なるよ!なるとも!!ならせてください!!!』
……などと
それはもうノリノリのハイテンションで
依頼を二つ返事……いや三つ返事か?
……とにかく依頼を快諾したワケだ。
その様子にワシはさすがに……
『何故にコヤツはこうもノリノリなのか……?』
……と、疑問を抱いたので訊いてみると……
な、なんと!アヤツは……
『過去に我が校を受験したが落ちた』
……と言うではないか!
もっともアヤツの拠点は『ランク至上主義』の地域ではないから
わざわざ我が校に入らずとも
アヤツはフツーに冒険者生活をおくれるハズだし
事実、自力で指名依頼対象となるほどの
高ランク冒険者にまでなっているのだから
なおのこと我が校に入る必要はないのだが……
「まぁそれはそれとして……なるほど!
『始モブ』にとっては
かつて不合格となった志望校の方からの指名依頼と聞いて
『志望校の卒業生になれる』とノリノリとなったワケだな?」
……マナト殿が何やらややこしいコトを言っているが
『それでだいたいあってる』とでも言っておけばよいのか……?




