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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第二章
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054 盗賊ギルド発足計画(但しオッサンの独断)

「あんちゃん、どう思う?」

「いいんじゃないか?」


オッサンの唐突な質問に俺もついノリで答えちまった。


「二人とも何の話ッスか?」

「さあ?」


ジークはこのノリに乗っかってこなかった。

こういう時は真顔でツッコまずに、一度は乗っかっておくべきだ。


「で、オッサン何がどう思うんだ?」

「この街はよぉ、冒険者ギルドが休眠中だろ?」


オッサンも真面目なノリにチェンジした。

ギルドが休眠中なのは、主に自称ギルドマスターな職業自警団長のせいだ。


「なのにもうすぐ遺跡に入れるようになるんだろ?」


その元凶が、自覚なく言葉を続ける。

【俯瞰】で見る限りもう一押しで遺跡内に入れる場所が露出するだろう。


「この街が初めて登録するギルドなんていう初心者冒険者は多分いない」


どっかの冒険王志願者が居るけどな。

あと一応俺も冒険者志望で初心者だぞ。


実際、居るとすれば付近に潜伏する野盗連中と、他所で登録して経験積んだ冒険者くらいだな。

俺がそう理解を示したらオッサンも頷いた。


「そういうこった。その上、ギルドに依頼が来るようなことはおそらくない」


まぁ、依頼が来るようなギルドだったら、そもそも自警団になり果ててない。


「そこでだ、この際盗賊ギルドを新規に発足して、冒険者ギルドを兼任させる――

 と言ったら、あんちゃんどう思う?」


この街の長(ナイスガイ)ギルドマスター(オッサン)の同意があれば可能だったんだっけな。

ってまさか、俺にマスターやらせるつもりじゃなかろうな?

そう思ってたらオッサンが即座に否定した。


「あんちゃんは潜る方だろ?わかってるよ…」


わかっててくれて安心した。マスターやれとか言われたら、とりあえず断る。

理由?めんどくさそう。


「マスターはジークって言ったらあんちゃん、どう思う?」

「いいんじゃないか?」


冒頭の会話に戻ったな。


「二人とも何の話ッスか?!」


ジークも、ちゃんと冒頭の自分の発言を繰り返したな。

『!』が増えたがまあいい、合格だ。


「自分、ギルド運営なんてしたことないッスよ?」


ジークが初耳だとばかりに話の流れを変えた。


「そもそも、盗賊ギルドの発足なんて聞いてないッスよ?」


ってオッサン!ジークに話してないのかよ!


「大丈夫だろ?受付嬢ひとりつけてやっから」

「それなら安心ッス…ってそういうことじゃないッス…」


って、受付嬢って娘さんじゃねーか!


「ヴィエラじゃ不満か?」

「不満どころかむしろ…ってそうじゃないッス!」


ジークも()()()ときたか!

オッサン…お義父さんフラグ立ってんぞ…


このまま黙って二人の会話を聞いててもいいが、そろそろ口をはさんでみるか…


「オッサンよ、一人しかいない受付嬢つけたら、こっち(冒険者ギルド)どうすんだ」

「だから兼任しろって言ってんだ」


普通逆じゃね?


「遺跡の管理やら出入りの把握は一応、オレと自警団で面倒見るからよ」


裏方事務方をオッサンが持つなら、ホントに登録業務しか残ってないな。

それなら、どうにかできるかもしれない。

返事の言葉を考えていたら、娘さんが会話に割り込んできた。

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