662 するとマナトは取り乱した!
※前回までの女神末
『話は聞かせてもらいました! このままでは世界は滅亡します!』
ミラのその言葉を聞いた瞬間に
俺は頭に血が上り
「なんだってぇーーー!」
とお約束的に叫んだのを皮切りに
それはもう盛大に
独り言を口走りはじめるのでありました……
するってぇと……ナニか?
『とある役員』が詐欺師だってんなら
専門学校理事会の『とある役員』ってのも
嘘だってぇコトか?
「あ、いえ……マナトさま。
それが『とある役員』は詐欺師であると同時に――」
ってぇコトはだよ?
『『専門学校理事会の『とある役員』に御助力たまわれば
専門学校の『中途編入枠』を利用できる』
って話も、もちろん嘘だってぇことになるじゃあネェか?
「えーと……マナトさま?――」
っていうかだなぁ!
この話が嘘だってぇなら……
そもそも『中途編入枠』の話からして
嘘かも知れねぇじゃねぇかぁ……チキショーメ!
『確かな情報源』から得た情報だったから
何の疑いもなく信じてたのに!
「マナトさま。私の話を――」
だが……言われてみれば、そうだよなぁ……
【自分の好きな時期に入学でき!
納めるべき入学金や学費等は全額免除!!
さらには在学中の衣食住の面倒までみてもらえる!!!】
なんてウマイ話あるワケがネェ――
「マナトさま。畏れながら申し上げます……
ちったぁ落ち着けー!」
「ぅわぁを!ミラさま、ごめんなさーい!」
ミラにハリセンで力一杯スパンとしばかれて
ようやく我に返った俺でありました。




