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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第一章
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047 オッサンの難色

「結局、遺跡ひとつでこの街が冒険者や野盗で溢れかえるってことッスか?」


ジークよ…溢れかえるとか言うと、デメリットのように聞こえるぞ…


冒険者が増えれば冒険者向けの商売が発展するため、人の流れが活発になり、

商売人も訪れ住民も増える。


俺はこの街を初めて見た時、都市にも寒村にもなりうる中途半端な街だと思った。

それがこの遺跡を掘り起こすだけで、街の未来が都市化に大きく動くわけだ。

そして都市化すれば…


「ジーク、そういう人の多い街では、盗賊はギルドに登録するんだったな?」

「野盗狩り怖いッスからね」


ギルドに登録しない盗賊は野盗として、追手が差し向けられる。

それが嫌なら農作物荒らしてる野盗連中全員、ギルドに登録せざるを得ない。


結果、遺跡を掘り街を活性化してギルドの機能を正常化すれば、この街近隣の野盗は、

登録するか逃げ出すかの二択で一掃できるわけだ。


「でもよお、あんちゃん。遺跡を1ヶ月かけて()()()の話だろ?」


おや、オッサンは乗り気でない?

ちょっと掘るだけでいいのに?


「ガキが砂場掘って遊ぶみたいに簡単に言ってくれるぜ…」


オッサンのその一言に、俺がまさに砂場を掘る感覚でいたことに気づかされた。

不味いなぁ…時間の感覚がマジで自称女神(アニー)に近づいてる…


一方、通常の時間感覚を持ったオッサンが畳みかけてくる。


「そもそも、その1ヶ月掘る時点でどんだけの人と金が必要だと思ってんだ?」


えーと某番組でなんちゃら埋蔵金って2、3日掘るだけだっけ。

あ、いや。2週間くらい前から準備発掘してるんだっけな…

アレいくらくらいかかってたんだろう…

まぁ金は大主からもらった当座(数千年分)の生活費があるからこの際どうでもいいや。

人数はそんなにいなかったな…たしか…4台のショベ…

あ!この世界にショベルカーがない!

土木用機械の【創成】できるかな…あとで試しておかないと…


「あんちゃん聞いてっか?」


オッサンの声で会話に引き戻されたが、全く聞いてなかったな…

《ggrks》で直前の会話を検索して…

なるほど、1ヶ月掘って遺跡が見えてからの話か。


つまり、そこからさらに5年もかかるとなると、やってられないと?

俺がそう返したらオッサンは頷いた。


「これまでだって遺跡無しに暮らしてきたんだ。埋まったままでいいだろ」


そりゃねぇぜオッサン…


「ナイスガイが土地交換までしてるのにか?」

「それだよなぁ…彼が乗り気になっちまってまぁ…掘る方の苦労も考えてほしいぜ…」


やはりナイスガイが土地交換を実行に移してしまった点がオッサンには悩ましいようだ。

うーむ…このままでは、どんどん遺跡を放置する方向に進んでいくなぁ…


…しょうがない、気は進まないが…最後の手段を使うか…

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