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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
618/1016

503裏 整いました!

ごきげんよう皆の衆!

今回も視点を務めるのは、このワシ――


――なぜか専門学校内で急速に拡散されている

『理事長と副校長の蜜月関係』

などという根も葉もないウワサを否定するため……


って、ちがーう!


『坊や』をワシの息子として周知するために、

実の父がネタバレしかねない『坊や』の名前を

はやく、どうにかしなくては!……と策を練っている――


ワシじゃよ!

「そんなに『坊や』(ケンオー)の名前が問題だって言うなら

 『ケンオー』以外の名前を名乗らせればいいんじゃねーの?」


などとマナト殿が言いだした。


確かに『ケンオー』という名前が問題とは言ったが、

ワシは『坊や』に

『ケンオー』以外の名前を名乗らせようとは思わなかった。


だってそうであろう?

そもそもの問題は

【『フツーではない一族』の独自の(・・・)評価基準では

 ケンオー(『彼の者』)ジュニア(『坊や』)の存在を認めない】

というだけの話で、

【彼ら父子が、なにか悪いことをした】ワケではないのだ。


それなのに

【『坊や』に『ケンオー』以外の名前を名乗らせる】

というのは、どこか違うような気がしてなぁ…… 


「……なるほど! そういうことだったのか!」


……突然マナト殿がなにやら理解したようだが、

一体なにを理解したのだろうか?


「つまり、こういうことだろ?

 【『ケンオー』以外の名前を名乗らせたくないなら

  『ケンオー』の名に『全く別の意味』を持たせればいいじゃない】

 ……的な?」


「そう! その通りだよマナト殿!」


……マナト殿のことだから、

また突拍子もない事を言い出すかと思ったが、

案外マトモなことで安心した――


「ってことは……なるほど!

 『ケンオー』に別の意味を持たせた結果が

 『ボーケンオー』……即ち『冒険王』であり、

 これこそがオーナー殿の言う

 『ボーケンオーの真の意味』というワケだな?」


――え?


「オーナー殿、今『え?』と言ったか?

 つまりこれも『真の意味』ではないのか……?」


「あ、いやいや! それで大体合っておる!

 マナト殿の言う通り、

 ワシは『ケンオー』に違う意味を持たせようとして

 『坊や』の名を『ボーケンオー』……即ち『冒険王』と改めたのだ!」


……け、決して

【『坊や』のケンオーだから『(ボー)ケンオー』でよくね?】

などという理由では……無いのだからな?

ジーク:もしかして『シンケンオー』は『(シン)ケンオー』ッスか?

マナト:多分な……

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