450 魔リスを狩るモノたち
オッス! 数話ぶりの俺視点だぜ!
それはさておき、魔リス追討の冒険者と遭遇したカシスさんは、
全力の『普通のリスだよ!』アピールで、
見事その場を乗り切ったとのことだが、
相手にしてみれば、
目の前にいるのは『普通のリス』どころか、
【孤児院住民を簡単に全滅させる凶悪な魔物】
……かもしれない『怪しいリス』なのだ。
そんな『凶悪なリス』を討伐しに来るようなヤツらなら、
それなりに高ランクだったハズだ。
そんな連中が簡単に『普通のリス』アピールを納得するものだろうか……?
『……ってマナトが言ってるけど、どうなんだい?』
=いや、どうって言われても……
まぁ高ランクっぽかったけど、
見た目じゃランクはわからないよ……=
ですよねぇ……
『冒険者ランクがわかりそうな会話とか、してなかったかい』
=えーと…… どうだったかな……
あぁそうだ!
あのひとたち、確か……
『オレたち、この仕事が終わったら『ゆうしゃ』に昇格するんだ』
……って言ってた気がする!=
『ということは、そいつらは『つわもの』か……』
なるほど、思った通りに高ランクっぽいな……
『まぁ飛び級狙いの『いっぱし』か、それ以下の可能性もあるけどね』
むぅ……どっちだろう?
よし! 実際にこの目で見てみるか!
ってことで、ちょっと【記憶の支配者】で、
カシスさんの記憶の中の冒険者連中の姿を見てみたのだが……
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ひとりは、身の丈ほどの大きな両手剣を持ったヤツで、
【神眼】によれば、こいつがリーダーのようだ。
ひとりは、金属の全身鎧で身を包む、見るからに屈強そうな……
いわゆる防御役ってヤツだな。
そして最後に、荷物持ちやってるヤツ。
コイツは多分『盗賊』(※野盗でない)だろうな……
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『これはまた、見事なまでの典型的な『バランス型』チームだね……』
【英知】の言う通り、
このチームは『前衛』『壁役』『支援役』の三拍子揃ったバランス型だ。
ここに『回復役』と『魔法使い』を加えれば……
はい『お約束鉄板チーム』の出来上がり!
どんな高難度RPGでも、サクサク攻略出来ることでしょう!
(※あくまでも個人的な感想です)




