表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
552/1015

445裏 化しスの回想

リスのフリと言えば……

わたしはなんでリスのフリしてたんだっけ……

話は、わたしが『選ばれし者』を引き継いだ時まで遡る。


あの頃の私は『選ばれし者の初仕事』として、

ただひたすらに『獣化病』の研究をし続ける毎日だったっけ……


「『選ばれし者の初仕事』を連続失敗した挙句、

 その失敗を無視し続けた毎日の話なら、

 『395』でもうやったから飛ばしていいぞ」


……ゴルァ! ろくでなし主人公!

ひとの回想に割り込まないでよ!


『そんなことより、

 僕としてもキミの失敗の(無様な)日々は振り返りたくないかな……』


おにぃ(【英知】)まで割り込んできた……

っていうか、無様とか言うなし!

……わかったよ! 飛ばしますよ!


話は、わたしが『獣化病』を発症した時まで遡る。


と言っても、獣化病発症の(リスになった)時の記憶はない。

あるのは『目覚めたらリスだった』という事実と、

『その後は自分の身体が自分の意志で動かせなかった』記憶だけ。


『リスになった時の記憶が無いのは

 【寝込みを襲われたから】で、

 身体が自分の意志で動かせなかったのは

 【『《リス》の技能核の欠片』の使役下に堕ちていたから】だね』


「なるほど。 何の対策もせずに惰眠を貪っていたってことか……」


ろくでなしが失礼なことを言うなし!

ちゃんと【英知の守護】で『素材(自分)持ち味(抵抗力)を最大限に引き出し』てたよ!

それでも発症しちゃったんだよ!


「つまり【英知の守護神】が仕事をしなかったのか……」


『……いや、待って?

 それは聞き捨てならないな……


 確かにリス化を防げなかったことは痛恨の極みだけど、

 それでも『持ち味(抵抗力)を最大限に引き出す』ことはできたから、

 【《リス》の使役下に堕ちても記憶が残せた】んだよ?

 むしろ僕の頑張りを讃えてもらいたいよ!』


「それは仕事をしなかったなんて言って、正直すまんかった!

 【英知】はちゃんと頑張ってたんだな!」


『わかってくれればいいんだよ』


……いや、待って?

それこそ聞き捨てならないよ……


確かに『持ち味を引き出し』て記憶は残ったけど、

『《リス》の使役下にガッツリ堕ちた記憶』だよ?

むしろそんな記憶は残してほしく無かったよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ