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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
534/1016

430 それは不要か?必要か?

「マナトさま、おかしくないですか?」


前書きからミラの『おかしい』スタートかよ!

……まぁいい。 何がおかしいのかな?


「前回私は

 『おかしいその8:マナトさまを副隊長殺害犯に仕立て上げようとした謎』

 について申し上げたハズですが、その謎が解明されるどころか、

 『おかしいその9:事故記録の破り取りの謎』

 などという新たな謎にすり替わった挙句、

 その謎すら解明されないまま前回が終わってしまいました!」


……あるぇ?


―……話のすり替えと未解決放置は、もはやマナトの病気だね……―


……えーと……

……とっ、とにかく!

おかしいその8(副隊長殺害の濡れ衣)』や『おかしいその9(事故記録の破り取り)』は、

『彼の偽者』にとって無意味なのではないだろうか?

『その『おかしいその8、その9』だけど、

 僕には『僕モドキ』にとって無意味とは思えないんだけどね?』


この空気をガン無視して【英知の守護神】が割り込んできた!

それはさておき、どういうことだ?


『まず『その8:副隊長殺害の濡れ衣』だけど……

 確かに『僕モドキ』にとって『魂魄核の回収』というのは、

 【『サイクローン』として『自身を完成させる』】

 ために必要な行為であり、

 【『欠片保有者(副隊長)』を『殺害する』】

 というのが『魂魄核の回収手段』であるならば、

 【サクッと『魂魄核を回収(副隊長を殺害)』して『ハイ終わり』】

 ……だよね?』


まぁ、そういうことになるだろうな。


『ところで『僕モドキ』が

 『サイクローン』として完成した暁には

 当然『サイクローンとしての人生』を謳歌するんだろうけど……


 ここで、マナトに質問だ!

 【『サイクローン』がサクッと『魂魄核を回収』して『ハイ終わり』】

 にした場合、

 そこに『()』が残って、

 その後の『サイクローン』には【どんな人生(・・・・・)】が待っていると思う?』


あぁ! そういうことか!

そこには当然『魂魄核の抜け殻(副隊長の遺体)』が残って、

『サイクローン』には【『副隊長殺害犯』としての人生】が待っているワケだ!


『……僕なら、そんな人生送りたくないし、

 もしそこに『適当な人材(マナト)』が眠ってれば、

 適当に『副隊長殺害』の罪をなすりつけるだろうね』


なるほど……

一応、筋は通ってるな……

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