430 それは不要か?必要か?
「マナトさま、おかしくないですか?」
前書きからミラの『おかしい』スタートかよ!
……まぁいい。 何がおかしいのかな?
「前回私は
『おかしいその8:マナトさまを副隊長殺害犯に仕立て上げようとした謎』
について申し上げたハズですが、その謎が解明されるどころか、
『おかしいその9:事故記録の破り取りの謎』
などという新たな謎にすり替わった挙句、
その謎すら解明されないまま前回が終わってしまいました!」
……あるぇ?
―……話のすり替えと未解決放置は、もはやマナトの病気だね……―
……えーと……
……とっ、とにかく!
『おかしいその8』や『おかしいその9』は、
『彼の偽者』にとって無意味なのではないだろうか?
『その『おかしいその8、その9』だけど、
僕には『僕モドキ』にとって無意味とは思えないんだけどね?』
この空気をガン無視して【英知の守護神】が割り込んできた!
それはさておき、どういうことだ?
『まず『その8:副隊長殺害の濡れ衣』だけど……
確かに『僕モドキ』にとって『魂魄核の回収』というのは、
【『サイクローン』として『自身を完成させる』】
ために必要な行為であり、
【『欠片保有者』を『殺害する』】
というのが『魂魄核の回収手段』であるならば、
【サクッと『魂魄核を回収』して『ハイ終わり』】
……だよね?』
まぁ、そういうことになるだろうな。
『ところで『僕モドキ』が
『サイクローン』として完成した暁には
当然『サイクローンとしての人生』を謳歌するんだろうけど……
ここで、マナトに質問だ!
【『サイクローン』がサクッと『魂魄核を回収』して『ハイ終わり』】
にした場合、
そこに『何』が残って、
その後の『サイクローン』には【どんな人生】が待っていると思う?』
あぁ! そういうことか!
そこには当然『魂魄核の抜け殻』が残って、
『サイクローン』には【『副隊長殺害犯』としての人生】が待っているワケだ!
『……僕なら、そんな人生送りたくないし、
もしそこに『適当な人材』が眠ってれば、
適当に『副隊長殺害』の罪をなすりつけるだろうね』
なるほど……
一応、筋は通ってるな……




