表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第一章
53/1049

035 現代盗賊の傾向と対策

「では僭越ならが、アニキに説明させてもらうッス」


俺が詳しい説明を求めたら、ジーク先生のお勉強会がはじまったッス

あ、語尾がうつった…


そもそもこの世界では盗賊も立派な職業なのだそうだ。

もちろん野放しではなく、ギルドが支配下に置いている。

地方の田舎では冒険者ギルドが兼任する場合もあるが、

ほとんどは盗賊ギルドが独立して存在するそうだ。


ギルドの役目は盗賊の管理と育成で、ギルドに登録しない盗賊を野良盗賊(野盗)として

狩るそうだ。

野盗はギルドのすべてを敵に回すことになるから、目を付けられたら

まず逃げきれない。

そして捕まれば命はない。


命が大切ならば、当然ギルドの管理下に入ることになるが、

ギルド支配下の盗賊は、街中での『盗賊のお仕事』を禁じられた上で、

年会費が課せられる。

この年会費は一定金額に加えて盗賊の技能による収入の一部を収めることになる。

結構な金額になるため、大抵の盗賊が冒険者を捻出手段とする。

田舎で冒険者ギルドが盗賊ギルドを兼任するのはこれが理由だ。


年会費を逃れるために野盗のままでいることを考える者も少なからず居るが、

冒険者活動の内容によっては盗賊の技能は必須であるし、

大抵は、育成をしてもらえて、堂々と仕事ができるという事に

“年会費以上の価値がある”と考えて多少無理をしてでも登録する。

ちなみに、冒険者がギルドに登録しないで冒険者収入を得ても野盗扱いになる。


また、街中でも普通にスリや空き巣は発生するらしいが、

バレたら当然ギルドに目を付けられることになる。

これが登録された盗賊の場合は、ギルド除名となって野盗扱いになるわけだ。


ちなみにこの街は冒険者ギルドが機能していない。

当然、この街を標的にする盗賊は、もれなく野盗である。

なぜ野盗を続けているのか理由はわからないが、

年会費を渋ったか、冒険者としてもやっていけなかったかのどちらかだろう。



俺のイメージでは、この街では野盗が盗み放題人さらい放題となりそうだが

そんな目立つ行動をとればもちろん野盗狩りの対象となるそうだ。


野盗狩りがまたえげつないもので、ギルドの冒険者や盗賊が、

ギルドの管轄関係なく世界中から差し向けられる可能性があるのだ。

場合によっては行商人等に変装して、街に入り野盗が買い物に来たところを狩る…と。


ジークが普通に買い物ができないと言ったのは、これが理由だな。


結果、この街を標的にする野盗は、農地荒らしのような目立たない(せこい)お仕事で

食料を稼ぐことになり、現状の自警団活動で野盗対策が事足りる…と。


なるほど、盗賊が金も命も盗らない理由がよく分かった。

うーん…楽に食料にありつける場所は金が使えない。金が使える場所は

楽に稼げない…

盗賊の世界も世知辛いようだ…


いや…そもそも盗むのダメ絶対!なんだけどね…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ