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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
525/1015

424 丸々カットと言ったな? それも嘘だ。

前回までの『女神末』


『オーナー殿の兄上が発症した時、引きこもり部屋で何が起きたのか?』

を聴取すべく兄上殿との面談を希望した俺はオーナー殿に連れられて、

オーナ殿宅の地下に広がる『森の迷宮』にやってきた。


この『森の迷宮』は『くろいぬ』となった『モブ発症者たち』を保護すべく、

オーナー殿が『らび・らいふ』で生成したという、

文字通りの『森が広がる空間』だった。


その『森』で俺を待っていたのは、

敵意むき出しで俺を威嚇する『くろいぬ』の群れだった――

今にも、俺にとびかかってきて

その牙を突き立てそうな勢いの『くろいぬ』だが、

よくよく観察してみると……


「これはひどい……」


おそらく街の冒険者たちに魔物として討伐されかけたのだろう、

全ての『くろいぬ』が、ひどいケガやヤケドを負っていたのだ。


この『くろいぬ』たちは、

この俺を、そんなケガを負わせた冒険者に見立てて襲うつもり――


―いやこれ、どうみても『ボーケンオーの夜襲』の『くろいぬ』でしょ?―

「……マジか……」


……ケガやヤケドの原因は、

俺の『叩きつけ』やミラの〔炙り調理(クッキングバーナー)〕だったようだ……


「正直すまんかった。今は反省している」


だが俺の反省は、残念ながら聞き入れてはもらえず、

一匹の『くろいぬ』が、

ケガを負わせた張本人たる俺めがけて、

怒り任せに襲い掛かってきたではないか!


俺は咄嗟に迫りくる『くろいぬ』の顔面を、

引っ掴んで投げ捨てようとして……


「マナト殿、その『くろいぬ』こそ、我が兄だ」

―先にケガさせたのマナトなんだから、反撃したらダメだよ?―

「……マジかpart2……」


ふたりにそんなこと言われたもんだから、

うっかり引っ掴むのを躊躇しちまったぞ!

おかげで、思いっきり腕に噛み付かれたじゃねーか!


ほら、痛くな……いや、痛いわ!


―そのケガとヤケドを治してあげれば、おとなしくなるんじゃん?―


そ、そうか!

ケガを治すには《隷属の首輪》なり〔奴隷紋〕なりをぶち込んで……

いや、俺の技能で反撃したらダメだ。


ここは、オーナー殿に『《犬のカ》の技能核』をお借りして、

『オーナー殿の代理』と()()()()()()

『くろいぬ』たちを()()()()使()()に留めよう!



……というワケで、この時の俺は、かなり大忙しだった。

なんせ、


【『くろいぬ』たちを使役下に入れる】

【【治癒】を《共有》して『くろいぬ』たちのケガやヤケドを治す】

【『兄上くろいぬ』の記憶を覗く】

【『技能核』を《完コピ》する】


と、これら全てを同時に行っていたのだからな……


―いや、最後のは明らかにどうでもいい……―

……という内容を前回語ろうとして、娘さんに遮られた次第である。

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