402裏 【英知の守護神】は語る
オッス! オラ――
“ゴッ!”
――くぅうぅ~…… いきなり後ろからグーパンなんて酷いじゃないか……
というわけで僕は『オーナー殿の【英知の守護神】』……探――
『てい!』
――さっきのグーパンに続いて、今度は蹴りですか……
一体何だよキミは?!
……って、どう見ても『選ばれし者』でも『護り手』でもないよね?
「俺はマナトだ。
仰る通り『選ばれし者』でも『護り手』ではないが、
お前も『オーナー殿の【英知の守護神】』ではないからね?」
え? じゃあ僕は誰だ?
「お前は『俺が《完コピ》した【英知の守護神】』だよ」
改めまして、おはようございます、こんにちは、こんばんわ!
はじめまして、ひさしぶり!
僕は【英知の守護神】……と同化した『彼の者の魂魄』さ!
ぴーすぴーす!
「………」
おや? どうしたマナト?
ノリが悪いよノリが!
「なんで【英知の守護神】から『彼の者の魂魄』が出てくるんだよ?」
なんでってあの日『サイコさん』に、
僕の身体を『らび・らいふ』の生成素材にされちゃった時に、
『身体は諦めるけど、魂魄までは素材にされてなるものか!』
って感じに、
僕の魂魄を【英知の守護神】と同化させて逃げおおせたからさ♪
「ちょっと何言ってるのかわからない……」
うーん……どう言えばいいのかな……
そうだ、マナト知ってるかい?
人間……に限らず、生き物ってのは
『身体と魂魄』のどちらか一つでも失うと、
死んじゃうんだよ。
「……つまり?」
つまり僕は、
【身体を生成素材にされて死んじゃったけど、
魂魄だけは素材にされずに済んだから、
どうにか幽霊としてこの世に留まることに成功した】
ってワケさ!
「いや、死んじゃったも何も、
アンタは、オーナー殿の兄上が
『異形の悪魔』を生成素材に戻した時に
生きて救出されたハズだろ?」
ああ、あれ?
皆はあれを
【『異形の悪魔』を生成素材に戻した】
と思ってるみたいだけど、
実はあれは
【『異形の悪魔』を生成素材の姿に変えた】
だけなんだよね……
つまり皆が『彼の者』と呼ぶあれは
【僕の姿をしているだけの『異形の悪魔』そのもの】だってワケさ。
「……もっと何言ってるのかわからない……」
何がわからないのさ?
「そもそも『異形の悪魔』ってなんですの?」
……そこからかぁ……
ホントは『護り手』でも『選ばれし者』でもないマナトには、
語るべきではないんだけど、
特別に【英知の守護神】の英知を授けようじゃないか!
娘さん:【英知の守護神】がオーナー殿の身体を乗っ取って、
マナトさんと会話してる姿を想像しました……
マナト:それでも良かったんだけど、ややこしくなりそうで……




