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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第六章
478/1016

383裏 『地域の長』の『食糧危機』対策案

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・『動植魔物食材』は『獣化病』の発症リスクを高めます。

・『動植魔物に宿る欠片』の検出漏れにご注意ください。

・『モドキ種食材』は安全にコントロールできてます。

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マナト:『動植魔物食材』ってのは『動物、植物、魔物』の事だろうけど、

    まさか『植物』まで『獣化病(モドキ種)』になるとはなぁ…

アニー:『マンドラゴラモドキ』は『植物』だよ?

マナト:そういや、そんなのもあったっけな……

兄の実験記録に従うならば、

この街の内外で手に入る食材は『モドキ種』を除き、

【すべからく『獣化病』の発症リスクが高まる】

食材だとという事になる。


発症リスクをゼロにするためには、

全食材の『スカタン解析』を実施し、

『核の欠片』を含有しないものを選別するだけで良いのだが、


食材の『欠片含有量』によっては、

『スカタン解析』をすり抜ける場合があるとのことで、

そうなると、

『食材の『獣化病』発症リスクをゼロにする』

ことは現状では『不可能』ということになる。


これはもはや『食糧危機』以外の何物でもなく、

ワシは取り急ぎ『学校長(彼の者)』とともに、

『地域の長』に報告し、その判断を仰いだところ、


【『動植魔物に宿る欠片』は微々たるものならば、

 直ちに人体に影響が出るわけではない】


【そもそも『核の欠片』が『光の奔流』の産んだものならば、

 『欠片の全体量』が今後増える心配は無いし、

 『獣化病』発症時に『欠片』が失われるのならば、

 『欠片の全体量』は、むしろ減る一方なのだから、

 これまで通りに『動植魔物食材』を食用にしても問題は無い】


という長の判断が下された。


確かに、ワシの研究における、

『光の奔流によって生み出された『欠片』の予測全体量』と、

『獣化病発症時に消滅した『欠片』の予測最低量』

から導き出される『現存する『欠片』の予測最大量』によれば、


【仮に、現在『欠片を宿さぬ住民』が、

 生涯を『欠片含有食材』のみで過ごしたとしても、

 『獣化病』の発症に至る『欠片摂取量』には達しない】


と思われるので長の判断は

『正解ではないが、間違いとも言えない』ものではある。


ただし、


【なお住民に『一連の食糧危機問題』を公表すれば、

 『モドキ種』の存在や、その発生の経緯……

 すなわち『獣化病の発生』にまで話がおよぶこととなる。

 故に『モドキ種は存在しないもの』として扱うべし】


などと『地域の長』が極秘通達を出した挙句、


【『一部の街の有力者(長とその仲間たち)』には優先的に『モドキ種食材』を納品せよ】


などという極秘の指名依頼を、

このワシに出してさえ()()()()()の話だが……

娘さん:住民には『問題ない』とか言いつつ、

    食糧危機やモドキ種を隠しておきながら、

    自分たちには『極秘で『モドキ種』食材を優先的にまわせ』とか……

ジーク:『長とその仲間たち』が、

    『『モドキ種』以外の食材は『問題あり』』

    と認めてるようなものッス……

マナト:いっそ清々しく思えるほどの下衆の集団だよな……

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